2014/07/02

失業状況改善の動き、若年層は一部で悪化…EU失業率動向(2014年5月分)

昨今ではむしろ東部、ロシアとの近隣諸国における政治的・軍事的混乱が注目されるヨーロッパ情勢だが、同地域の経済的困難さ(主に債務問題)を起因とする失業問題が解消されたわけではない。金融危機ぼっ発後に生じた失業率の異様な高さと比べれば、経済の復調と共に落ち着きを見せる値ではあるが、今なお諸国の失業率が高いことに変わりはない。同地域を中心に経済・社会情勢におけるデータを公的値から集積し、分析と共にその結果をまとめて公知し、政治的・経済的な集約組織の施策決定材料を構築する役割を持つ欧州委員会の統計担当部局、日本でいえば総務省統計局に相当する、EU統計局(Eurostat)は2014年7月1日付で、毎月の定例更新分となる諸国の失業率データの2014年5月分を解説レポートと共に公開した。今回はその暫定最新公開値、さらにはデータベースに収録済みの過去値(暫定値から修正済み)を用い、EU諸国を中心とした成人全体、さらには若年層に限定した失業率を確認し、同地域の失業率、さらには雇用市場動向の把握をしていくことにする。



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14時30分EU失業率



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