一か月あたりの本代、おいくら? 「1000円未満」は6割を超えて

2009/09/09 07:51

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小説イメージネットマイルは2009年9月8日、読者に関する調査結果を発表した。それによると、コミック・週刊誌・雑誌以外の書籍にかける本代は「500円未満」とする人がもっとも多く全体では4割近くを占めていることが明らかになった。男性よりは女性の方が額は小さく、「500円未満」の層では10ポイント以上の差がついている([発表リリース、PDF])。



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今調査は2009年8月27日から28日までの間にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は600。男女比は1対1で年齢階層比は10代・20代・30代・40代・50代・60歳以上で均等割り当て。

最近ではインターネットや携帯電話の普及で「本離れ」が進んでいるといわれている。出版業界全体は売り上げ低迷が顕著なものとなり、老舗の雑誌が次々と休廃刊する事態に陥っている(【犬と猫、専門雑誌バトルはどちらに軍配が!? その他色々な雑誌部数の変化】などを参照)。それでは一人が一か月あたりに支払う本代(コミック・週刊誌・雑誌以外)はどれくらいなのだろうか。今調査母体では、39.8%の人が「500円未満」と回答していた。

1か月の本代はおいくらですか
1か月の本代はおいくらですか

選択肢に「ほとんど0円」が無いので、「500円未満」が「1冊買うくらい」と「ほとんど買わない」の双方を含んでおり、判断にやや迷うところがある。とはいえ、「500-1000円層」と合わせると7割近く(つまり「1か月の本代は1000円未満」という人が7割近く、だ)を占めることになり、本にかけるお金がいかに少ないかが分かる。

「1か月の本代は1000円未満」
全体の7割近くに及ぶ。
また男女比では男性よりも女性の方が、額が低いように見える。これは対象に(女性週刊誌を含む)「コミック・週刊誌・雑誌」が含まれていないこと、そして(文庫本のライバルとなりうる携帯小説などを提供する)携帯電話への注力は男性より女性の方が大きいことなどが原因だろう。

今調査はインターネット経由のため、「ネットをあまり積極的に使わない・使えない」層の意見が入っていないため、世間全般に見ればもう少し本代は底上げされるのだろう。とはいえ、一人ひとりの本代が少なければ買われる本も少なく、書店も売り上げが落ちることになる。本屋さんのお財布事情がキツいのも、理解できるというものだ。



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