電車内の液晶テレビ「トレインチャンネル」知ってる? 認知率は……
2009/09/08 04:40
マイボイスコムは2009年8月21日、電車の利用に関する調査結果を発表した。それによると、【「トレインチャンネル」-電車の中の液晶モニタ映像広告にみる、プロモーションメディア広告の善戦ぶり】で紹介した「トレインチャンネル」に代表される、電車内の液晶画面による情報発信機器について知っている人は8割近くに達していることが分かった。電車の全体数から見れば導入数はまだ少数ではあるが、電車内液晶画面広告が多くの人に知られていることが分かる(【発表リリース】)。
スポンサードリンク
今調査は2009年8月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3869人。男女比は46対54で、年齢階層比は30代33%・40代30%・50歳以上21%。
調査母体のうち電車利用者の86.6%に対し、電車の車内広告をどの程度見ているかについて尋ねたところ、何らかの形で見ている人は9割を超えていた。ただし、「暇つぶし」「興味があれば」のような消極的閲覧者が7割近くで、積極的な閲覧者は2割強に過ぎない。
車内の広告(中吊りや座席の上、ドア近辺のポスターなど)はどの程度見ていますか?(電車利用者限定)
最近では携帯電話や携帯ゲーム機の普及で、電車内でも暇を持て余す機会があまり無くなったことから、「他にすることがない時」は以前と比べれば随分少なくなったはず。とはいえ、電車に乗っている間ずっと携帯電話をいじるわけでもないから、多かれ少なかれ目に留める機会はあるはずだ。注力度・濃度・個別広告の認知度の違いはあれど、電車内広告全体の認知度は(電車利用者の)9割と見て良いだろう。
それでは新型通勤用車両に相次いで導入されている、液晶画面による情報発信機器(電車内液晶画面広告)の認知度はどれくらいなのだろうか。導入車両はまだ少数だが、意外に認知度は高く「乗ったことはないが知っている」まで合わせると8割近くの人が「知っている」と回答した。
液晶画面を使った広告(CMなど)を導入している車両がありますが、あなたはこの広告をご存知ですか?
該当車両が導入されている路線を使っていない人には、触れる機会がないのだから、「知らない」人が2割ほどいるのは仕方がない(電車や広告に興味が無ければなおさら)。むしろ「8割”も”知っている人がいるのか」と見るべきだ。
【JR東日本(9020)】における山手線車両に導入された「トレインチャンネル」をはじめ、この類の液晶画面広告は、「電車内広告」の特性もあり、注目度が極めて高い。注目度が高いことはその広告の効果が高いことをも意味する。
「トレインチャンネル」は多くの人に強い影響を与える (再録)
西武鉄道の新型車両「スマイルトレイン」での液晶画面広告。特段名前はついていない。
これらの広告の場合、「電車を利用している」人が閲覧者であることをうまく利用し、路線特性を調べることで、閲覧者のターゲットもある程度絞れる。放送(上映・表示)時間を調整すれば、さらなる利用客の絞り込み(朝夕のラッシュ時ならサラリーマンが中心、など)すら可能となる。広告主にとっても、高い効果が望める、ありがたい話ではある。
さらに今回のアンケート調査結果で、「スマイルトレイン」をはじめとした液晶画面広告の認知度が改めて確認された。テレビや新聞などの「広範囲にばらまく」タイプのメディアとは異なるが、有効性の高い広告媒体として今後さらに注目を集めるに違いない。
■関連記事:
【たまごをモチーフにした優しい車両「スマイルトレイン」が4月末から西武鉄道に登場】
スポンサードリンク