思わず見つめたくなる横断歩道たち
2009/09/08 04:35
世界で一番有名な横断歩道といえば、【「え、何コレ!?」世界の名所を言葉通り「手にした」旅人】でも紹介したイギリス・ロンドンのAbbeyロード(ビートルズのCDジャケットが撮られた場所)。ファンなら必ずその場に立ち止まり見つめてしまうだろうその場所は、ひとえにビートルズの人気あってはのもの。しかしそのような「人気歌手グループ」の恩恵を受けなくても、行き交う人々から注目を集めそうな(広告でもある)横断歩道が、世の中には山ほど存在する。今回はCOLORIBUSで紹介されていた「イカす横断歩道広告」の中から選りすぐりのものをいくつか紹介することにしよう。
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くし型横断歩道
床屋さんにお客を誘導するための横断歩道。オーソドックスな歩道が縞模様であることから連想される櫛(くし)を描き、その先には誘導先の床屋が。これがハサミやひげそりなら単なるマーキングになってしまうが、横断歩道にもなりうる「くし」を用いた、うまい事例。
鉄格子型横断歩道
交通安全を呼び掛ける横断歩道。横断歩道のシマシマをそのまま鉄格子にたとえ、その中に居る囚人を描いている。そしてその下には大きな文字でメッセージ「Don't Speed(スピードを出しすぎないように)」が。単純だが、自動車の運転手に与えるインパクトは極めて大きい。この歩道橋前で信号待ちをしているドライバーの多くに、速度規制順守を改めて誓わせるに違いない。
シマウマな横断歩道
シマウマの縞模様を横断歩道に(あるいはその逆)例えることはあるが、それを実践してしまったのがこの横断歩道。インドで展開されているもので、横断歩道の端には「あなたが思っているより、もっと近くで(シマウマに)出会えますよ:南アフリカ」のメッセージが。要は「南アフリカには、この横断歩道の模様のようなシマウマに間近で出会えるような楽しい機会が盛りだくさん。ぜひとも観光に来てくださいね」という観光アピールのための広告。個人的にはぜひともこの横断歩道の上を、本物のシマウマが走り抜けて欲しいものだが(笑)。
バーコードな横断歩道
最後は「いかにも」な、バーコードの形をした横断歩道。Shopping Curitiba(恐らくはブラジル南部の大都市クリチバにあるお店)の大セールス(Liquidacao)を告知する宣伝。バーコードが買いものをイメージし、ふと眼をやると「大安売りをやってるよ」とのメッセージに気がつくという次第。インパクトは強いが、他の横断歩道広告と比べて期間が限られるのが難点(年中バーゲンセールスをしてるのなら話は別だが)。
日本の場合は道路交通法などの関係で、上記のような横断歩道を設置するのは難しそう。「横断歩道に見えなかった、どうしてくれる」というクレーム(というより難癖)がくるのが、残念ながら明らかだからだ。お店や商品の宣伝はともかく、交通安全を啓蒙するもの、観光案内をするものくらいはあっても良いと思われるのだが……。
ともあれ、これらは皆「横のシマシマ」という横断歩道の特性を活かし、見た目が似たものにかぶせる形で、アピールを行っているのが特徴。日常生活の上で毎日のように見かける何気ないものの中に、「これってアレに似てるよな……」と頭にイメージが浮かんだら、メモをしておくことをお勧めする。将来それを実現化する機会が訪れるかもしれないのだから。
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