今後5年でモバイル2.3倍、検索連動1.6倍、行動ターゲティング8.7倍へ……インターネット広告市場規模推移

2009/09/01 04:25

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インターネットイメージ総務省は2009年8月20日、インターネット検索エンジンの現状と市場規模などに関する調査結果を公表した。それによるとインターネット方面の広告市場においては、今後市場全体、中でもモバイル検索や行動ターゲティング広告の伸びが著しく、2013年には2008年の1.46倍に相当する8413億円規模の市場に拡大することが見込まれることが分かった(【発表リリース】)。



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今データは野村総合研究所「IT市場ナビゲーター2009年版」を元に作成されたもの。調査要件詳細は結果詳細と共に後日【情報通信政策研究所】から発表予定。

【4大既存メディア広告とインターネット広告の推移(2009年8月発表分)】などにもあるように、元々市場規模が小さかったこともあるがインターネット広告の成長率は他メディアのそれと比べて極めて大きく、景気後退のスピードが加速化した昨今においても、広告費の減少度は最小限にとどまっている。

月次における4大既存メディアとインターネット広告の広告費前年比推移(2009年5月まで)(経済産業省発表、再録)
月次における4大既存メディアとインターネット広告の広告費前年比推移(2009年5月まで)(経済産業省発表、再録)

検索連動型広告等の市場規模の推移<br>
検索連動型広告等の市場規模の推移

今後のインターネット広告市場においては、これまで主力の「バナー広告などその他」は相変わらず圧倒的なシェアを占め続けるものの、緩やかな減少傾向を見せる。一方で、携帯電話や携帯情報端末向けの各種広告(「モバイル広告」)、検索キーワード・結果に連動した広告を展開する「検索連動型広告(PC)」、そして検索キーワードや各ページの内容に連動するのではなく、利用者のそれぞれの行動履歴に合わせて広告を表示する「行動ターゲティング広告」は大きな成長が見込まれる。

上記の値のうち2009年以降はあくまでも見込値のため、今後インターネット(広告市場)における技術革新や、他メディアのすう勢により、大きな「ぶれ」が生じる可能性は否定できない。しかしその他の要素がすべて固定化されているという前提ですら、このような成長ぶりは十分期待できるだろう。



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