【更新】高所恐怖症の人には絶対降りられない階段
2009/08/31 08:28
何処にでも存在するごく普通の階段。その階段の一歩先が、新たな世界の幕開けを示すような「見た目」をしていたら、多くの人は驚きをもってその一歩を示すに違いない。[COLORIBUS]で紹介されていた階段は、(当方も含めた)高所恐怖症の人には「その一歩」を踏み出すことすらできずに、近寄るだけで足が震えてしまう、それくらいに印象の強いものといえる。
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写真の撮り方次第でビルの屋上にすら見える……
……が、実はこれ、階段下の普通の地面にデカール(写真シール)を貼ったもの。
この階段と直下の地面(写真をシールで貼りつけてある)、人気の若年層向け小説(いわゆる「ライトノベル」に立ち位置が近い)「Maximum Ride」シリーズの最新刊発売を宣伝するために作られたもの。同シリーズでは遺伝子操作で鳥の遺伝子を埋め込まれた子供たち(「鳥人間」)が、敵と戦っていく話が展開されていく。「Maximum Ride」は主人公の女の子の名前でもあるのだが、空を飛ぶシーンの描写が絶賛されており、また作品の見どころでもある。
写真がシールで貼りつけてある地面に至る階段部分には「空を飛べる子供たち」のメッセージと共に、宣伝対象となる「Maximum Ride」の最新作のパッケージが描かれている。そして直下の地面に描かれた「ビルの屋上から下をのぞき込んだ時の情景」を見ながら、主人公たちと同じような「空を飛ぶ」気持ちを疑似体験できるというあんばいだ。
実際にこの階段と「ビル下をのぞきこむような地面」を目の前にした場合には、もう少し平面感が強いのだろうが、「空飛ぶ気持ち」にさせられるのは間違いない。まるで【高所恐怖症は立ち入り厳禁?! 地上412メートルの全面ガラス張り「シアーズ・タワー」特設バルコニー】で紹介した、シアーズ・タワーの張り出しバルコニー部分のようですらある。「空を飛ぶ子供たち」を主人公にした作品の宣伝としては、これ以上印象深いものもあるまい。
日本でもキャッチコピーを「空を自由に飛びたいな」に代えて、そのまま「ドラえもん」のプロモーションに使えそうな気もするが(笑)、実際には各種規制に阻まれて実現は難しいだろう。ともあれ、面白い「驚き」を与えてくれる、有効な広告であることに違いはあるまい。
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