【更新】アスクルが意外にあなどれない件について

2009/08/30 10:19

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ダブルクリップイメージ先日本業の事務所に大きな荷物が届いた。上司いわく、【アスクル(2678)】で頼んだ文房具なのだという。中身を色々と見ていると、ダブルクリップの山が目に留まる。自宅でも結構頻繁に使う、ごく普通のダブルクリップ100個詰めがパッケージされたもので、普段は6-8個詰めなものを100円ショップで買うことがしばしば。「結構お高めでは」という思いに反し、上司の口から出てきた回答は腰を抜かすほどの安さ。なんと税込みで268円、1つあたり2.68円。8個詰めでも20円ちょっとしかしない。個人的にはこれまでアスクルは「『アマゾンジャパン』や『楽天市場』に押されて大変だな」という程度の認識しかなく、個人では一度も利用していなかったが、考え直してみる必要があると考え、少々調べてみることにした。



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アスクルのインターネットショップは(検索すると上位にくる)【アスクルインターネットショップ】だが、これは法人向けのみのサービス。個人やSOHO(個人事業主)の場合は【ぽちっとアスクル】を利用することになる。「ぽちっと」は法人向けアスクルと比べて「家具組み立てサービス」や「スピードプリントセンター」など一部のサービスが使えないなどの制限がある。これはこれで仕方あるまい。

ぽちっとアスクルトップページ
ぽちっとアスクルトップページ

「アスクル」は元々カタログによるオフィス商品を中心とした通販を業務の主軸とする会社。繰り返しになるが、最近はアマゾンや楽天などのネット通販におされ気味で、「事務用品などの品ぞろえは悪くないけど、配送料が高いからなぁ」というイメージが強かった。たとえ商品価格は同じでも、「配送料が高い」という前提があれば、その時点でアスクルでの検索を止め、アマゾンなどで探してしまう。いわばアスクルは(少なくとも当方においては)「門前払い」の状態だった。

配送料無料のラインが
横並びになったことで、
ショップ選択時における
「門前払い」が無くなる
ところが今回の一件で調べ直して分かったのだが、アスクルでも[今年の5月9日から]送料無料の基準が引き下げられていた。具体的には「1回の注文金額合計が1500円(税込)以上なら無料で配送。未満は315円」になった。相変わらずアマゾンにおける「お急ぎ便」(追加配送料350円で到着が一層早くなる)や「アマゾンプライム」(年間3900円で「お急ぎ便」が何回でも使える)などのサービスは存在しないが、「配送料無料」の基準がアマゾンと同じになったのは極めて重要。

【オンラインスーパー、ネックはやはり「送料」】にもあるように、ネット通販を利用する・しないの判断においては、配送料の額・あるなしは大きな要素となる。安い・面倒が無いのがメリットのネット通販で、配送料を上乗せされて支払う料金が高くなってしまっては、(仕方ないとは分かっていても)メリットの一部が無くなってしまうからだ。直上の「門前払い」では無いが、商品を選ぶ前の時点で「配送料が高いサービスは使わない・購入しない」という状態になってしまう。アマゾンを利用している人で、買おうとした商品の合計が1500円に満たず、「配送料がプラスされるから、今回は買い物するのを止めた」と判断した経験のあるは多いはずだ。

その点において、アスクルの配送料無料基準がアマゾンと同じになったのは、少なくとも「配送料が高いからアスクルは使わない」という人を呼び戻すだけの意義を持つ。

そして肝心の、アスクルが得意とする事務用品についてだが、さすがに「プロも納得の価格と品揃えをどなたにも!」とのコピーをうたうだけあり、冒頭の「ダブルクリップ100個詰め268円」をはじめ、他のネットショップよりもかなり割安なものがずらりと並ぶ。

「ダブルクリップ」「100」で検索。100個詰めのダブルクリップが並ぶ。シルバーでも378円、カラーでも473円から。
「ダブルクリップ」「100」で検索。100個詰めのダブルクリップが並ぶ。シルバーでも378円、カラーでも473円から。

「用紙」「500」「アスクル」で検索。アスクルブランド(PBのようなもの)の500枚入りプリンタ用紙を検索したのだが、500枚のパッケージが3冊、つまり1500枚で1000円未満のものもある。
「用紙」「500」「アスクル」で検索。アスクルブランド(PBのようなもの)の500枚入りプリンタ用紙を検索したのだが、500枚のパッケージが3冊、つまり1500枚で1000円未満のものもある。

色々調べてみたのだが、どうやら「アスクル」ブランド、つまりスーパーやデパートにおけるプライベートブランドのような商品において、他のネット通販サイトの商品と比べて安めの値が付けられている傾向があるようだ。アスクルサイトでも他社商品のものは、価格的には「それなり」でしかないものが多い。試しに【「アスクル」のキーワードで検索したところ】、該当する商品は2325件。すべてがすべて、というわけではないだろうが、数千件のお値打ちなアスクルブランドが存在するとみてよいだろう。



大学ノートイメージ実際のところ、普通の人がダブルクリップを100個セットで買ったところで、普通の使い方をしたら使いきるまでに数年はかかるだろう。当方(不破)のように資料収集が趣味な人や、覚え書きなどをすぐにプリントアウトする性質の人でないと、「いくら安くても100個も買ったところで置く場所が無い」というのが関の山。

しかしプリンター用紙や大学ノートのように、使う人は結構まめに使われる備品については、あらかじめまとめ買いをしておくのも悪くない。たとえ配送システムが進歩したとはいえ、頼んでから1時間以内で届くのはピザなどのデリバリー食品くらいなものだ。「使いたい」という時にすぐに使えるメリットを考えれば、自分のライフスタイルに合わせる形で、アスクルでまとめ買いをしておくのも一興というものだろう。



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