【更新】「まずテレビ」「家族と火の元大丈夫?」地震の後の確認項目
2009/08/29 10:21
マクロミルは2009年8月28日、地震の備えに関する調査の結果を発表した。それによると調査母体においては、地震のゆれがおさまったあとにとる行動としてもっとも多くの人が回答した項目は「テレビ速報を見る」で8割近くを占めていることが分かった。非常時においてすぐに実情が確認できる、情報の伝達媒体として多くの人に認知されているのだろう([発表リリース])。
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今調査は2009年8月24日から25日の間にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は500人。男女比は1対1で、年齢階層比は10代・20代・30代・40代・50歳以上で均等割り当て。
大きな地震が来て、その揺れがおさまったあとにどのような行動をとるか。複数回答で尋ねたところ、もっとも多い回答は「テレビ速報を見る」で全体では8割近くに達していた。
地震の揺れがおさまったときにとる行動は何ですか?(複数回答)
性別・年齢階層別に大きな差異は無く、5人に4人までが「テレビ速報」と答えている。緊急時における情報伝達手段としては「確実」で「素早く」、しかも「(色々な意味での)ノイズが入りにくい」という点が評価されているのだろう。もっとも、年齢を経るにつれて回答率が少しずつ低下しているのが気になる。
他の特徴を見ると、50歳以上では「ラジオで速報を聞く」が2割を超えている。かつての関東大震災、あるいはいまだに記憶に新しい阪神大震災(阪神・淡路大地震)において、避難先で情報収集アイテムとして活躍したラジオ(前者はもちろん後者でも、当時は携帯電話のワンセグなどは存在しない)への経験が回答率を上げているのかもしれない。
そしてやはり「携帯電話で情報収集」の項目は若年層で高い回答率を見せている。
地震の揺れがおさまったときにとる行動は何ですか?(複数回答中「携帯電話で情報収集」)
30代以降は1割未満なのに対し、10代・20代は2割超え。情報収集ツールとして何を用いているのか、何に信頼を寄せているのかが見て取れるようなデータでもある。
実際に地震が起きた場合、可能ならばこれらの項目はすべて即時実行すべきものといえる(一部情報収集上の重複項目を除けば)。これらのチェックが必要にならなければそれに越したことはない。しかしそれと同時に「いざ」という時に備えて覚えておくべきなのもまた事実。起きてから慌てふためいて、何をすべきか分からなくなってからでは遅いのだから。
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