【更新】動画で紹介・世界の驚くべきテーマパークたち
2009/08/27 08:27
何か特定のテーマ・題材を元に、色々なイベントやアトラクションで構成されている博覧会的な公園を「テーマパーク」と呼んでいる。バブル時期には日本国内でも多種多様なテーマパークが雨後のタケノコのごとく登場したが、今現在までその姿を残しているところは、魅力あふれる、あるいはインパクトのあるところばかり。【ODDEE.com】ではどちらかといえば後者に該当する、世界の「興味深い」テーマパーク10か所を紹介している。今回はそれらの中から、当サイトの紹介に耐えうるものをいくつかピックアップすることにしよう。
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Dickens World。
イギリスにあるテーマパーク【Dickens World】。こちらではイギリスに端を発した産業革命時代における、「イギリスの暗部」をテーマとしている。蔓延している病気、下層階級の人々の生活、文化など、さまざまな歴史の一場面を知ることができる。正直楽しいとは思えないのだが、「この時代を学ぶ」という点ではこれ以上のものはない。
The Isgyvenimo Drama Soviet Bunker。
ソ連時代の(おそらくは核)シェルター内での生活を体験できるテーマパーク「The Isgyvenimo Drama Soviet Bunker。」。料金は2時間半で220ドル。リトアニアに位置する施設で、かつてテレビ用送信機を守るために使われていたシェルターをそのまま利用したもの。園内を案内する係は当時の軍人などを再現している。お客たちはシェルター内でテレビ番組を見たりガスマスクをつけたり、ソビエトを称える歌を歌わされ、当時の食事を食したり、強制収容所にいる時のような尋問を受けることさえできる。かつての自国の実情を知れるということで、それなりに同国内では人気があるようだ。
Grutas Park。別名スターリンパークこと強制収容所テーマパーク。
かつてソ連時代に崇拝されていたレーニンの像など、共産主義時代の英雄たちの像が集められた、リトアニアのテーマパーク。ソ連が崩壊した際にその多くは打ち捨てられ、倉庫に放り込まれたが、82体がここに集められている。なおこのテーマパークは数か月前、彫像云々ではなく、中に用意された「強制収容所の囚人を体感できるテーマパーク」として日本でもあちこちで報じられている。記憶に新しい人も多いだろう。
内部のカフェでは当時のメニューも再現されている。
なぜこのようなものをわざわざと作るのだろう、思う人も多いだろう。説明にいわく「悲しく辛い過去の事実をジョークとして体験することで、かつての辛い日々、そして共産主義体制が過去のものであることを実体験してもらうため」に建設されたのだそうな。
Diggerland。
最後はイギリスにある建機ランドこと【Diggerland】。その名前の通り、ショベルカーやトラックなど、さまざまな建設機器がアトラクションのように活躍し、また建機を模した色々な乗り物が園内を埋め尽くしている。日本に例えるならば【鉄道博物館の来場者数、100万人突破】で紹介した「鉄道博物館」の建設機器版のようなもの。
元記事ではキテレツ扱いしているが、当方(不破)は非常に素晴らしいものと考えている。実は建機は子供(特に男の子)に非常に受けが良い。ダイナミックなスタイルと迫力あるアクション、そしてクリエイティブな働きぶりが魂を揺さぶるのだろう。情緒教育にもプラスになること間違いなし。ぜひとも日本でも似たようなコンセプトのテーマパーク設立を望みたいところだ。
元記事では他にも、とても品格的にリンクすら張れないような酷いテーマパークや、なぜか日本の「キティランド」まで登場している。説明にいわく、「かわいらしさをテーマとしたアトラクションなら日本が一番。とりわけキティランドが素晴らしい」「某テーマパークのキティちゃん版的な魅力」(意訳)とのことで、ほめているのか面白がっているのかよくわからない評価である。個人的にはキティランドを高く評価しているので、「建機ランド」はともかく、スターリンパークやその他紹介できないテーマパークと同列に並べるのはどうかな、と思うのだが。
ともあれ、世界にはさまざまな発想やニーズがあり、それに応じたテーマパークがあることだけは間違いない。
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