【更新】ツイッター上のつぶやき、4割は「無意味な内容」

2009/08/24 07:50

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ツイッターイメージ先に【アメリカの上位企業100社のうち過半数は「ツイッター」を広報メディアとして活用中】で触れたように、「ミニブログ」サービスこと【ツイッター(Twitter)】は急速に広まりを見せつつある。【emarket】では先日、このツイッターの中で語られている会話についての調査結果([Pear Analytics社が2009年8月12日に発表したもの、PDF])について触れ、「交わされている言葉の4割は無意味なつぶやき・独り言だ」という話を伝えていた。せっかく元資料をたどることができたので、いくつか興味深いデータを探ってみることにする。今回はまず、一番肝心なデータである「ツイッター内で何が語られているのか」。



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今調査は月曜から金曜にかけて2週間(つまり10日間)、午前11時から午後5時までの間・30分毎に、公開されている会話から無作為にサンプルの「つぶやき」を抽出し、その内容を6つに分類している(つまり公開していない「つぶやき」は対象外)。

「ニュース」……法人格系のサイトが流しているニュース。ただし情報集約型のブログのもの(例えばテッククランチなど)は該当しない。
「スパム」……悪質な宣伝系の書き込みなど。
「宣伝」……商品やサービスの紹介、あるいは「ツイッターだけの特別情報」的なプロモーション。
「意味のないつぶやき」……「お昼なう」※1的な意味のないつぶやき。
「会話・その類のもの」……インスタントメッセンジャー的に用いられている会話の投げ合い。あるいは言葉の投げかけ。
「おススメ発言(閲覧価値あり:RT)」……「RT」を(価値ある「つぶやき」として他人のつぶやきを引用する方法)を用いているもの

※1「なう」:「now」のことで、自分が今何をしているかを明確化するツイッター的方言。「今コーヒー飲んでるんだけど」が「コーヒーなう」という感じになると思えばよい。
※2「@」ではじまるもの、つまり特定アカウント向けに発せられた「つぶやき」は、その内容がプロモーションがかったものだとしても「会話・その類のもの」に分類している。

結果としては無意味なつぶやきが4割を占め、特定少数に向けた会話が4割近くに達していた。良く言われる、「ツイッターは商用利用として重要なツールで、実際その使われ方が多数云々」という類の使われ方はごく少数に過ぎなかった。

Twitterへの投稿の内容(Pear Analytics発表)
Twitterへの投稿の内容(Pear Analytics発表)

とはいえこれはあくまでも割合。「お昼なう」「デザートなう」「食後の運動なう」的な無意味な「つぶやき」が多いことを考えれば、あるいは妥当な線かもしれない。

報告書では「スパムや宣伝がもっと多いかと思っていたが、つぶやきの割合が高いことには驚いた。同時に『RT』の利用が多いことにも少々びっくりした。ニュースの項目はもっと高いかと思っていたが、そうではなかった。ツイッターが情報の発信源になりうるという事実に反しかねないからだ」などとコメントしている(他にも宣伝用にツイッターを利用している法人にも「宣伝」項目が5.85%しかなかったことは驚きとなるかもしれない)。

……実際、その名前にもあるように、ツイッターは元々「つぶやき」の集大成によるものなのだから、そのつぶやきが多くて当然であるように見える。人のつぶやき・独り言の多くに価値を求めることこそ、無理があるように思えるのだが、どうだろうか(笑)。

むしろ口コミの拡散手段として使われる「RT」の利用率が、8.70%もあることに注目すべきだろう。



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