世界の面白ユカイなベンチたち……「座れないジャン!」編
2009/08/17 07:54
公園やバスの停留所、駅の待合室など、ありとあらゆるところに存在する長椅子こと「ベンチ」。ちょっと疲れた時や時間をつぶす時には非常にありがたい、日常生活に溶け込んだ公共物の一つだが、それだけに普段は目立たない存在にすぎない。だからこそ、ちょっとしたアイディアで、素晴らしい広告媒体になりうるのも事実。【ODDEE.com】では、そんな面白ゆかいな世界中のベンチたちを紹介している。今回はその中から、「これじゃ座れないよね」的なものをピックアップしよう。
スポンサードリンク
「ペンキ塗りたて・走ろうね」
アルゼンチンで展開されたナイキの広告。普通のベンチに「ペンキ塗りたて・走りましょう……ナイキ」とだけ書かれた貼り紙が貼ってある。要は「ランニング促進」「ナイキの靴を買おうね」という連想のためのもの。実際にこれらのベンチがペンキ塗りたてというわけではないが、ナイキのマークがあるだけで「なるほど」と思わせるメッセージがツボ。
斜めの椅子に「歩きましょう」
フィットネスクラブのCompanhia Athleticaによる広告的ベンチ。どう考えても滑り落ちるような傾斜のついたベンチを公共の場に配し、そのベンチに「歩こうね」のメッセージと共にフィットネスクラブの名前が。案の定、多くの人が座ろうとしてすべり、背もたれの部分のメッセージに目を留め、意味を理解するという次第。インパクトはあるけど、反発も食らうのでは、と少々心配。
……細いよ(笑)
続いてはODDEE.comからリンクをたどってCOLORIBUSでの作品。ドイツのダイエットドリンク会社の広報展開のために用意されたベンチ。要は「この椅子を使えるくらいにスリムになりましょうね」ということだ。強烈なメッセージ性を持っていることに違いはない。
女性にはショックかも
最後は【大きな「K」はシェイプ・コントロールの印!? アマゾンでケロッグスペシャルK展開中】でも紹介した、ケロッグのダイエット用食品シリーズ「スペシャルK」の宣伝ベンチ(ドイツで展開されたもの)。元記事はやはりCOLORIBUS。見た目はごく普通のベンチなのだが、いざ座ろうとすると中央からひしゃげて反ってしまうというもの。「私、こんなに体重重かった!?」と驚いてベンチから離れ、背もたれの部分を見ると、スーパーKのマークと名前が目に留まる、というあんばい。確かにインパクトは大きいが、子供が面白がって座りまくる気がしてならない。
ベンチは元々座るために存在するにも関わらず、なかなかそれに座らせないことで特別なメッセージを伝えるあたり、発想の転換というか奇抜さが感じられる。フィットネスクラブの「斜めベンチ」はドッキリカメラのようで滑り落ちた人がやや不快に感じる可能性があるのが心配だが、他のベンチは「なるほどネ」という納得感が得られるのがうれしいところだ。
いわばベンチを「実用」としてではなく、「オブジェクト」を兼ねたものとして展開するこれらの広告。日本では残念ながら無理そうだが、ウェブ上で見かけたら「ニヤリ」とできるに違いない。
スポンサードリンク