年齢別成人喫煙率
2009/08/16 09:34
先に【成人喫煙率、4人に1人を割り込む】で【JT(2914)】発表などの喫煙率推移をグラフ化したが、その最後にJTが財団法人健康・体力づくり事業財団などに提出している「性別・年齢階層別喫煙率」の推移を紹介した。グラフは2005年分までしか反映されていなかったが、実データは2008年分までが掲載されていた。近日中に2009年分も同財団に提出されてデータの更新が行われるだろうが、今回はとりあえず現時点で存在する2008年分までのデータをもとに、グラフを作り直してみることにした。
スポンサードリンク
用意されているデータは昭和40年(1965年)以降2008年のものまで。JT公式サイト内でなぜ公開されず、外部提出データとして存在するのか不思議だが、ともあれまずはグラフ化を試みる。
性別・年代別喫煙率の推移(JT調査)
先の記事でも触れているが、データをみると大まかに
・女性は1980年前後を境に「高齢層>若年層」から「高齢層<若年層」に。
・女性は高齢者の喫煙率は減少傾向を見せているが、50歳以下、特に20-30代の喫煙率が上昇している。特に20代はこの40年で喫煙率が2倍増に。
・女性では若年層の喫煙率の上昇が影響し、全体の喫煙率が横ばいを続けている。
などの傾向がみられるのが確認できる。
元資料および前記事でも指摘しているが、「若い女性の喫煙率の増加は、青少年の喫煙と同様に、いま世界各地で大きな問題として取り上げられており、世界全体で取り組まなくてはなくてはならない問題」。さらに元資料ではこの原因について、世界禁煙デーのテーマの言葉を借りて「青少年や若い女性を中心にねらいを定めているたばこ産業のマーケティング(販売促進)戦略」によるものと説明している。
ここ数年の間では若年女性でも喫煙率は横ばいの傾向があり、幸いにも増加する雰囲気は薄れている。2009年分のデータがどのような結果となり、特に女性喫煙率の動向がいかなるものになっているのか、気になるところではある。
スポンサードリンク