アメリカの上位企業100社のうち過半数は「ツイッター」を広報メディアとして活用中

2009/08/15 10:36

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ツイッター(Twitter)イメージ日本では【ツイッター、見たい相手は「趣味上の価値観を共有できる人」】などにもあるように、いまだ認知度・普及率共にいま一つのサービス、「オンラインつぶやき」「ミニブログ」サービスこと【ツイッター(Twitter)】だが、アメリカではすでに企業の情報発信手段の一つとして広く認知され、さらにその浸透度は深まりつつある。その実情を示すデータが先日【emarket】にて紹介されていた。有力企業を示す一つの指針「フォーチュー100」社のうち、すでに過半数の企業がツイッターを「インターネット上の広報手段」として採用しているというものだ。



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これは世界第五位の広告調査・代理企業のBurson-Marstellerなどがデータとして2009年8月4日に提示したもので、フォーチューン誌が年1回編集・発行するリストにおける「フォーチューン100(全米で総収入を元にした企業ランキングの上位100社」を対象にした調査結果。それによると広報的なインターネットメディアとして利用しているソーシャルメディア(情報を発信して作り上げていくメディア。読者の返答もメディア形成の一要素となる)としては、ツイッターがもっとも多く54社と過半数を超えていた。

いわゆる「フォーチューン100」社が採用しているソーシャルメディア
いわゆる「フォーチューン100」社が採用しているソーシャルメディア

話題性の高さもあるが、同時に導入時のハードル・投入コストの低さ、そして利用者(読者)側の購読の手軽さ・身近さが受けているのだろう。コストを低く抑えられるということは、成功を導けば費用対効果は跳ね上がる。利益追求に厳しいフォーチューン100社だからこそ、そこまで計算に入れたうえでツイッターの導入を推し進めているものと思われる。

さらにソーシャルメディアとしてメジャーな3つ(ツイッター、Facebook、ブログ)について、どれを、あるいは複数を導入しているかどうかについて尋ねたところ、「1つだけ」という回答社は21%。うち3/4に相当する76%が「ツイッターのみ」と回答している。

ツイッター・Facebook・ブログのいずれか、複数を利用しているか(フォーチューン100対象)
ツイッター・Facebook・ブログのいずれか、複数を利用しているか(フォーチューン100対象)

もともと母数が100社しかなく、そのうち「1つだけ利用」の該当社が21社しかない以上、「ツイッターを利用している企業が16社」としても、いわゆる「ぶれ」が生じている可能性は多分にあるが、興味深い結果であることも否定はできない。

繰り返しになるが、日本ではまだツイッターの認知度・利用度は低いため、導入・運用をしても目に留まるような効果は出にくいだろう。とはいえ、今やブログが「ネット上にオープンな窓口を作るには『企業の公式サイト』『企業のケータイ公式サイト』同様に欠かせない場」として認知される一方で、そのブログの更新内容が数行で済んでしまうもの、あるいはその「数行」が頻繁に発生する(芸能人系ブログに多い)事例が少なからずある現状をみると、「ツイッター」が今後広まる可能性は十分に高いものと思われる。企業の特性にもよるが、低コスト性を活かし、使い分けをしながら徐々に浸透していくのだろう。



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