オフィス内、女性は「冷房、ちょい寒い」!? 不調を感じる・対策6割
2009/08/15 10:33
マクロミルは2009年8月12日、夏の体調管理に関する調査結果を発表した。それによると、調査母体において内勤で働いている人では、男性よりも女性の方が「寒い」と感じる傾向が強いことが分かった。また、それら「寒い」と感じる人のうち、女性は約6割が不調を感じ、対策をとっていることも分かった。夏の冷房は女性にとっては言葉通り「冷戦」なのかもしれない(【発表リリース】)。
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今調査は2009年8月4日から5日までの間、関東地域の男女516人に対して行われたもので、有効回答数は516人。男女比は1対1で、年齢階層比は20代・30代・40代・50代でほぼ均等割り当て。
調査母体で内勤(主に室内で仕事をしている人)にて働いている人359人に対し、オフィスの冷房の設定温度についてどのように感じているか尋ねたところ、男性は「暑い」と答えた人が47.2%、それに対し女性は28.9%となり、男女で大きな違いがあることが分かる。
オフィスの室温をどう感じるか
逆に寒さを感じる人は男性が15.2%・女性が40.3%。男女間でオフィスの温度に対する思いに大きな違いがあるのが確認できる。特に年齢階層別でみると、男性では中堅層ほど「暑い、もっと冷房を強くして」というニーズが高い一方、女性は若年層ほど「寒い、もっと冷房を弱くして」という思いが大きいのが分かる。汗かき課長がエアコンの設定をどしどしと下げて、その寒さに若年OLがぶーたれるという、よくありがちな状況を容易に想像させる結果といえる。
そのような(特に女性にとって)「寒い」と感じる場合が多いオフィスの状況に対し、どのような心境でいるのか。「不調を感じている人」「対策をとっている人」、共に女性の方が多かった。
オフィスの寒さに不調を感じているか・対策をとっているか(オフィスが寒いと感じている人対象)
注意してほしいのはこちらの設問は、男性・女性全体それぞれに聞いたのではなく、「寒いと感じている人」限定であること。つまり男性は「寒い」と感じている人でも体調不良を訴える人は3割程度でしかなく、対策をとる人も3割ちょっとしかいない。それだけ頑丈にできているのか、それとも無頓着なのかまでは分からないが、おそらくは前者の方が多数派なのだろう。
同アンケート別設問や【エアコンの設定温度、男女差は大体何度?】を見てもわかるように、もともとの体質差などから男女間では「適切と思われる室温」には数度の違いがある。平均値として両性共満足のいく温度は設定しにくく、たいていどちらかが泣きを見ることになる。世の中の省エネ(室内温度を高める)傾向をみると、「省エネ」は女性にとってはうれしいお話なのかもしれない。
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