虫歯が心配な親も安心して子供に食べさせられるアイスクリーム

2009/08/10 08:05

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虫歯が心配な親も安心して子供に食べさせられるアイスクリームイメージ「アタリが出たらもう一本」はアイスクリームによくあるクジのパターン。食べ進んでいって、わずかに見えてきた棒の上の部分に何か文字が書いてあるのが分かると、「お、当たりかな!?」とドキドキしてしまうものだ。そのドキドキ感をうまく利用し、子供の虫歯が心配な親も安心して食べられるアイスクリームの仕組みを提供した広告が【Toxel.com】で紹介されていた。シンプルでかつあまりにも素晴らしいアイディアなので、今回ピックアップしてみることにする。



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アイスクリームを食べ進める女の子。中の棒が見えてくると…あれ!??
アイスクリームを食べ進める女の子。中の棒が見えてくると…あれ!??

これはタイのバンコクにある広告代理店【Y&R】が歯磨き粉の「コルゲート」を宣伝するために行ったこと。元々コルゲートでは「お菓子を食べたらちゃんと歯を磨きましょうね」とのセールストークと共に歯磨き粉のサンプルなどを子供たちに配り宣伝をしたが、サンプルは手に取ってもらえるものの使用されることがあまりなく、効果は上がらなかった。そこでY&Rに頼んだところ、同社では上の写真にあるようなアイスクリームやキャンディーを配布。大いに成果を上げたという。

子供たちはアイスやキャンディーを美味しそうにほうばる。すると中に見えてくるのは普通の棒ではなく、歯ブラシの形をした棒。そしてそこにはコルゲートの名前と共に「(歯磨きを)忘れないでね」のメッセージ。目の前に映る棒の形の特異さ、歯ブラシとの連想、そして何より、アイスやキャンディーを食べ終え、手に持っているのが棒だけになった時のスタイル(上部写真右側)が、まさに歯磨きをしている時のポーズそのままになることで、「食べたら歯を磨かなきゃ」というイメージを強烈に残してくれる。

直接アピールしたいものをごり押しするのではなく、別の印象深いものとリンクさせたり、何らかの素朴な「驚き」と共に目の前に展開させることで、結果的にお勧めしたいものを強く心に刻ませる。発想力が求められる方法だが、うまくいけばシンプルな仕組みで素晴らしい効果を生み出す広告方法といえる。今回の「歯ブラシな棒のアイスやキャンディー」もその一つで、タイだけでなく他の国でも通用する素晴らしいアイディアといえよう。



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