歯医者が怖くなくなるかもしれないマスク

2009/08/13 12:20

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歯医者が怖くなくなるかもしれないマスクイメージ子供はもちろん一部の大人にも恐怖の対象である歯医者。今は技術が進歩し治療時の痛みも最小限にとどめられているが、それでも子供にとって自分の口の中に色々な機材が入りこみのぞきこまれ、脳に直結するような痛みを断続的に受けるのだから、怖くないわけがない。また、歯医者が全身白づくめで顔にまで大きなマスクをかけていることが、怖さを助長するという話もある。いわゆる「イメージで怖さを演出してしまっている」というわけだ。そこでドイツの広告代理店【Jung von Matt】では一計を講じてその問題を解決しようとした。ある仕組みをマスクに施し、子供の恐怖感を和らげようとしたのである(【Toxel.com】)。



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白いマスクに笑いを誘うような、笑顔を見せる口元を描く。仕組みはこれだけ
白いマスクに笑いを誘うような、笑顔を見せる口元を描く。仕組みはこれだけ

まるで漫画のような口元を描く。たったそれだけの工夫だが、実際このマスクを送られたドイツのハンブルグの歯医者では子供たちの対応がかなり良くなったという成果が得られたとのこと。「白いマスクをしている大人が自分の口の中をいじる」という恐怖感が、面白い口元をしているマスクで和らいだのだろう。

確かにこんなマスクが目の前に迫ったら…怖さなど吹き飛ぶに違いない。
確かにこんなマスクが目の前に迫ったら…怖さなど吹き飛ぶに違いない。

このマスクを企画したJung von Mattの解説パンフレットのようなもの(【該当ページ】)の説明によると、「歯医者と子供たちとの関係をもっと親密にし、子供の笑顔をもたらすために作られたマスク」「このマスクを着けていれば、子供たちはもう歯医者を怖がることはなくなるかも。喜んで歯磨きをするようになりますよ」とのこと。大の大人相手にこのマスクをつけて治療をすると、怒り出す大人げない人も出てくるかもしれないが、少なくとも子供たちなら恐怖感を持つことはなくなるだろう。むしろ笑ってしまって治療に支障が出る可能性のあることの方が問題かも。

昨今の新型インフルエンザのパンデミック宣言で、特に日本ではマスクはおなじみのものとなった。おそらくは今秋以降、再び似たような状況が起きるだろう。海外では特にラテン系諸国で単なる白や水色のマスクではなく、思い思いにデザインを施したマスクを装着し、(せめて見た目はとばかりに)ファッショナブルなマスクが外伝で多数伝えられたのは記憶に新しい。どんな時にも心に潤いを、という「遊び」はマスクにおいても必要なのかもしれない。



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