一番「語学」で次「IT」、「臨床心理学」も人気です! eラーニングで学習したい分野
2009/08/14 12:05
gooリサーチは2009年8月7日、個人的な学習(会社・団体・学校が提供している研修以外の自己学習)に関する慶応義塾大学SFC研究会との共同調査の結果を発表した。それによると、eラーニングにおいて学習したい項目のトップについたのは「語学」で半数近くの人が望んでいた。次いで「IT」、「臨床心理学」と続いており、eラーニングでも昨今話題の学問、あるいはニーズが高まりつつある分野に人気が集まっていることが分かる(【発表リリース】)。
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今調査は2009年5月15日から18日の間にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1050人。男女比は49.6対50.4で、年齢階層比は10代・20代・30代・40代・50歳以上でほぼ均等割り当て。
【eラーニング、個人効果実感6割・企業や団体評価は8割】などにもあるように、インターネットやパソコン、ゲーム機などをツールとして使い、先生・講師側の指示や提示に従い学習をすることを「eラーニング」と呼んでいる。現在では学校や会社単位での受講プログラムもあれば、個人単位で受けられるシステムも多数用意されている。【6割が「パソコン使って自宅で勉強したい」、理由は「自分のペースで勉強できそうだから」】など複数の調査結果にもあるように、マイペースでの学習が可能なことから、最近では子供たちの間にもeラーニングに関する注目度は大きくなりつつあることが判明している。
eラーニングは老若男女を問わず対象にしうるため、学習可能な教材・サービスも多種多様、多彩な分野に及んでいる。幼稚園児向けのものから、定年退職後の「第二の人生」を歩む人たち向けのものまで、それこそ「生涯学習」という言葉が当てはまるといえる。今回の調査は10代以上を対象にしているが、その範囲でもっとも人気がある・学んでみたいeラーニングの項目は何だろうか。3つまでの複数回答で尋ねたところ、もっとも多くの人が興味を集めたのは「語学」で、45.0%に達していた。
eラーニングで学習したいと思う分野について(3つまでの複数回答)
次いで人気が高いのは「IT」。元々通信講座などでもこれらの項目は人気が高いが、パソコンやインターネットなどとの相性も良いこと、そもそも論として「eラーニング」というデジタル系の機材を用いた学習法が前提となっていることから、とりわけ「IT」、そしてインターネットを経由して海外の情報を入手するのには欠かせない「語学」の人気が高いのだろう。
意外なのは第三位の「臨床心理学」。「精神疾患や心理的問題の治療・解決、あるいは人々の精神的健康の増進に貢献することを目指す心理学」ということだが、要は「心の病と健康に関する知識の習得」ということ。職場での「うつ」をはじめ、多くの人が心に疲れや疾患を感じる昨今、ニーズが高まるのも当然かもしれない。
最近ではブロードバンド環境の普及やパソコンの高性能化で動画配信へのハードルが低くなったこともあり、YouTubeをはじめとした動画共有サイトが気軽に利用されるようになった。それと共に、動画を用いた学習もあちこちで採用されている。YouTube一つを見ても、さまざまな分野の専門家がノウハウをレクチャーする動画が山のように存在しているのが確認できる。また、【動画で説明すれば世界共通! Google出身者による「無料ハウツー」動画共有サイトHowcastスタート】で紹介した【www.howcast.com】のような、「動画によるeラーニング」的なサイトも増えてくるのだろう。
今後動画が多方面で導入されていくにつれ、eラーニングのありかたも変わってくるに違いない。そして現在は「語学」「IT」「臨床心理学」の人気が高いが、動画の普及でその順位も変化を見せる可能性も否定はできまい。
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