水道水、「不安に思う」は約2割。その人たちの不安要素は「カルキやサビなど」
2009/08/04 04:30
DIMSDRIVEは2009年7月29日、水道水に関する調査結果を発表した。それによると、水道水の安全性について不安を感じる人は約2割に達しているが、その人たちが不安に思う最大の要素は「カルキ・サビなどの不純物」で、実に4人のうち3人までが不安視していることがわかった。水道水の消毒に使われる「塩素」や、その塩素で殺菌している「細菌・雑菌」などに対する不安も強く、普段口にする水なだけにさまざまな心配をされていることが見てとれる(【発表リリース】)。
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今調査は2009年7月16日から21日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万0366人。男女比は55.8対44.2、年齢階層比は40代32.7%・30代28.6%・50代18.3%など。
普段自分自身が利用している水道水について、安全性の面で不安視している人は全体の19.4%(やや不安14.7%+かなり不安4.7%)に達している。その「不安派」の人19.4%の人たちに、「水道水を不安に感じる要素は何か」について複数回答で尋ねたところ、もっとも多い回答が得られたのは「カルキ・サビなどの不純物」だった。76.6%、4人に3人強の人が不安視している計算になる。
水道水を不安に感じる要素は何ですか。(複数回答)※水道水の安全性について『不安』と回答した人のみ対象
次に多い回答は「塩素」。水道水を消毒・殺菌するために含まれているものだが、時としてこれ自身がネガティブな作用を引き起こす(特に味などの面)可能性も指摘されている。ただ、その直後にその塩素のおかげで減滅されている「細菌・雑菌」が入っているあたり、不安要素の複雑さが感じられる。
「水道管の管理」や「受水・給水・貯水タンクの汚れ」などは、その多くの場合水道水を利用する消費者一人一人では手立てが講じにくいのも、不安要素の上位についている理由だろう。古い共同住宅などの場合には、公共の水道管はしっかり管理されていても、そこから各世帯につながる水道管がさびていて、水道水の質が劣化しているなどの事例もよく聞く話である。
水道水は毎日使うものであるだけに、多少の不安項目でも日々積み重なることを考えると、放置したままというのも問題。水道当局の塩素量などはともかく、カルキ臭・サビなどの不純物に気がつくなど、「何かおかしい」と感じたら、遠慮なく水道局なり共同住宅の管理人に問い合わせてみよう。
何もなければそれで安心できるし、何かトラブルが見つかれば、手を打ってもらうことで、やはり安心できるだろう。
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