【更新】こんなグラス使えるか(笑)! 人の「欲望」を形にした7つのグラス
2009/08/01 09:52
キリスト教において「人間が持つ、悪しき行為のきっかけとなりうる欲望」のことを「七つの大罪」と呼ぶ。色々な解釈はあるがその「七つ」とは「憤怒(wrath)」「強欲(greed)」「高慢(pride)」「暴食(gluttony)」「色欲(lust)」「嫉妬(envy)」「怠惰(sloth)」であるとされている。それらをデザイナーのKacper Hamiltonが体現化した[7 Deadly Glasses]が【Toxel.com】で紹介されていた。発想としてはアリかもしれないが、それが実際のグラスとして作られ、しかも通販されているあたり、少々驚かされたところがあったので、今回チェックを入れてみることにした。
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「七つの大罪」グラス
セットになった状態では普通のグラスセットのように見える「7 Deadly Glasses」。しかし一つ一つ、体現化した「大罪」を見ると、あいた口がふさがらないのと共に、形になり客観的に見ることができるようになった「大罪・欲望」の奥深さと共に気恥ずかしさ・情けなさを感じるところがある。
「憤怒(wrath)」とがった部分で…!?
「強欲(greed)」。少しでも多く飲みたいという強い欲望?!
「高慢(pride)」。同じ量でも背伸びして少しでも多く見せたいと…
「暴食(gluttony)」。写真のように食べ物を抱えながら飲むときにはこんな形の方が、ということ。
「色欲(lust)」。写真のごとく、異性につるしてもらって使うわけだ。
「嫉妬(envy)」。穴が開いていてほとんど自分の飲み物を注げない。他人の飲み物に嫉妬してそちらを飲みたくなるから?
「怠惰(sloth)」。他人につるしてもらわないと使い物にならない。「色欲(lust)」とやや通じるところがある。
写真キャプションの解釈はあくまでも当方によるもの。あるいは一部間違っているところがあるかもしれない。それぞれのグラス名とその形状・使い方を見ながら、「七つの大罪」とデザイナー氏の真意を探ってみるのも面白いだろう。
これらのグラスだが、公式サイトからリンクされている【オンラインショップ】で購入が可能。数量限定だが同じ種類のを4つ・6つのセット、あるいは7種類のコンプリートセットとして注文ができる。コンプリセットは一番上の写真にあるように、マホガニー・真鍮・ビロードで出来たケースに収められている。2008年に作られた商品ながら、今だに販売されているということは、「見て楽しいけど実際に手元にはむにゅむにゅ」ということなのだろうか。実際に使うことを考えると、「暴食(gluttony)」や「嫉妬(envy)」はまだ何とかなりそうだが、他のグラスは受け狙いでしかなく、実用性は低い。「高慢(pride)」あたりはパーティーで持参すれば、注目は集めそうな気もするが、飲み物を飲むこと自体は諦めねばなるまい。
価格は「お問い合わせ下さい」とのこと。自分の財布にとっても罪深いような気がしてならない(笑)。
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