「飲む時や料理に使う水は何?」浄水器を使うことが多い地域は…

2009/07/31 04:20

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水道水イメージDIMSDRIVEは2009年7月29日、水道水に関する調査結果を発表した。それによると、調理や飲用に水道水をそのまま使う人は約半数程度にとどまり、浄水器や煮沸など手を加える人も多数にのぼることが明らかになった。また地域別にみると、関東や九州地域では水道水に対する評価が低く、浄水器の利用率も高いことがわかった。「水道水」への信頼度・実質的な質の違いが、調査結果にも表れているのだろう(【発表リリース】)。



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今調査は2009年7月16日から21日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万0366人。男女比は55.8対44.2、年齢階層比は40代32.7%・30代28.6%・50代18.3%など。

最近は東京の水道水も以前と比べて飲みやすくなったという話もあるが、その一方で東京だけでなく各地で浄水器のニーズは高く、またミネラルウォーターの売上もそれなりのボリュームを確保している。それでは全体として、お風呂やトイレなどではなく、飲み水・調理の水(要は体内に取り入れる水)としてどのような水が使われているだろうか。複数回答で尋ねたところ、もっとも多かったのは「水道水をそのまま」で52.0%に達していた。逆に考えれば、水道水をそのまま使う人は52.0%「しか」いない、ということにもなる。

日頃ご自宅で、飲用・調理などで水を使うとき、どのような水を使っていますか
日頃ご自宅で、飲用・調理などで水を使うとき、どのような水を使っていますか

次いで多いのは「水道水を浄水器に通して」。これが約3人に1人の割合。浄水器の普及率が意外に高いことが分かる。そして「ミネラルウォーターをそのまま」が4人に1人程度。最近では100円ショップで2リットルサイズのものも良く見かけるが、それでもそれなりに値が張るミネラルウォーターを、飲用や調理で使う人がかなりの数にのぼっている。

興味深いのは「水道水をそのまま使う人」、そしてそれに次いで多い「水道水を浄水器に通して使う人」の割合が、地域別で大きく異なること。

日頃ご自宅で、飲用・調理などで水を使うとき、どのような水を使っていますか(地域別・「水道水をそのまま」「水道水を浄水器に通したもの」のみ)
日頃ご自宅で、飲用・調理などで水を使うとき、どのような水を使っていますか(地域別・「水道水をそのまま」「水道水を浄水器に通したもの」のみ)

ミネラルウォーターの原産地では
水道水も美味しく、
安全面でも信頼しているから
そのまま飲む・料理に使う人も
多いようだ
「甲信越」「北海道」「北陸」「東北」など、水が澄んでいて美味しそうなイメージのある、あるいはミネラルウォーターの原産地として有名な場所では「水道水をそのまま」の割合が高い。一方で「関東地域」、そして「九州・沖縄」では半数を切っており、非常に低い値を示している。逆に「浄水器を使用」の割合は「甲信越」「北海道」などで低く、「関東地域」「九州・沖縄」、そして「近畿」で高い値を示している。当然といえば当然だが、水道水をそのまま使う割合が低い地域ほど、浄水器の利用者が多いことが分かる。

調査結果の別項目で触れられているが、浄水器の利用率が高く水道水をそのまま飲む人の割合が低い地域では、「水道水の味や安全性への懸念」が押し並べて高い。この懸念が、関東や九州、近畿地域などで水道水をそのまま飲むことに対する警戒心を増幅させているものと思われる。逆に、「甲信越」「北海道」「北陸」「東北」地域では水道水に対する自信と実際の味の美味しさ(というより「まずさ」を感じない)が、水道水をそのまま使うことへの慣れにつながっているのだろう。



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