「オンライン史上三番目の話題に」ニールセン、マイケル・ジャクソン氏のアメリカでのネット口コミ動向を発表
2009/07/25 09:28
ニールセンは2009年7月23日、マイケル・ジャクソン氏に関するアメリカでのインターネット上の口コミ動向(Buzz)の分析結果を発表した。それによると、同氏の死去とそれに関連した出来事はオンライン史上最大規模の書き込みを集め、氏の追悼式関連の書き込みは、オンライン史上3番目に多くのぼったトピックとなったことが明らかになった(【発表リリース、PDF】)。
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数々の名曲・名作を生み出したことで知られるマイケル・ジャクソン氏だが、2009年6月25日に呼吸停止の状態でUCLA医療センターに運ばれ、その後死亡が確認。そのニュースはメディアを問わず世界中を駆け巡り、多くの人の涙を誘うことになった。
今回ニールセン側が発表した、主要ニュースのインターネット上での書き込みの、アメリカにおける数の推移を見ても、いかに大きな衝撃を与え、口コミ情報が拡散していったかが分かる。
主要ニュースのインターネット上での書き込み数の推移(アメリカ)(調査対象サイトの全ての話題の書き込みに占める割合)
リリースでは今回の現象について、既存メディアがこれまで以上にTwitterをはじめとしたオンラインメディアを有効に活用・共有し、オンライン上の活動がテレビ視聴を強化していると伝えている。一方向のメディアであるテレビで情報を収集し、双方向のウェブやモバイルでコミュニケーションを行うという形だ。「人々がニュースを入手し、時には報告をするための手段として、テレビやウェブ、モバイルを今まで以上に組み合わせて使っている傾向が現れています」という表現を用いていることからも分かるように、今後この「融合的な使用方法」の傾向はますます強まることだろう。
なおリリースではマイケル・ジャクソン氏の追悼式関連の書き込みがオンライン史上3番目に登ったという表記があるが、具体的に他の上位の内容については記載がない。本家ニールセンでは7月8日に【テレビ放送におけるマイケル・ジャクソン氏の追悼式関連の視聴者数】に関するレポートがあり、これを見ると「おそらく」上位についているのは「レーガン大統領の埋葬式」「ダイアナ妃の追悼式」だと思われる。参考までにテレビ視聴者数(アメリカにおける)のグラフを載せておく。
歴史上の追悼式などにおける視聴者数(アメリカ国内・テレビ経由・人数)
日本国内でも【AV Watchで「マイケル急逝後1カ月でCD/DVD売上14.4億円。オリコン発表」】で伝えられているように、マイケル・ジャクソン氏の死をきっかけに同氏を惜しみ、作品たちを買い求める動きが各所で見られた。織田信長の舞いで有名な「敦盛」の「人間50年」のごとく、わずか50歳でこの世を去った同氏だが、多くの人の心の中には永遠に生き続けるに違いない。
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