「Alert! System battery voltage is low.」と出たDell Dimension 8250
2009/07/21 04:35
「Garbage Shot」第百とんで十回。今回は少々変った趣(おもむき)の「写真記事」を。先日までサイトの端々や「市場雑感」などで触れたように、当方自宅のパソコンにトラブルが生じ、作業用マシンを新しいものに差し替えなければならなくなった。新マシンが到着するまで、かつて使っていたDell Dimension 8250を引っ張り出して電源を投入し、何とか最低限の作業は行えたのだが、立ち上げるたびにイヤな予感をさせるメッセージが表示される。それがタイトルにも書いてある「Alert! System battery voltage is low.」。今回はこのメッセージとそれが解消するまでの顛末を覚書代わりとして。
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「Alert! System battery voltage is low.」は直訳すれば「警告! システム部分の電力が残り少なくなってますよ」というもの。おそらく内部基盤に使われている電池か何かの残りが微弱なものになっているのだろう。新マシンが到着するまでの一時的な代替機であるし、そんなにも気にすることはないかと、そのまま気にせずに「F1」を押して使用を続行していた。
Alert! System battery voltage is low.とのメッセージ。画面の調整が不十分なため、頭の「A」が欠けてしまっている。
結局予想以上に早く新マシンが到着したたため、何のトラブルも無く事は済んだ。しかしせっかく眠っていたところを再び呼び起こして働いてもらったのだから、この際エラーメッセージが出ないようにしておこうかとばかりに、原因を調査。
サポートセンターに問い合わせたり、色々と類似事項を調べてみると、マザーボードに搭載されているメモリ(CMOS、BIOSや日付の設定などにも用いる)に電源を供給するボタン型電池の電力が底を尽きかけているらしい。ちなみにこの電池、長時間コンセントを抜いた状態が続いたり、抜き差しを繰り返していると消耗が早いそうな。
「どのみちサポートセンターに出すつもりだったのだから、せっかくだし自分で電池の入れ替えでもしてみるか」とばかりに、まずはマシン本体を開けてみることにする。【Dimension 8250】は2002年に登場したモデルで、それなりに年期の入ったマシンだが、実は中を開けるのは今回がはじめて。
上と下にある、三日月型のボタンを押すとさっくりと背面から左右に観音開きをすることができる。
三日月型のボタンを押す。すると、さっくりと背面から左右に観音開きをすることができる。
この作業をする際に、静電気には極力注意をすることを忘れてはならない。ちょっとした静電気でも基盤に悪影響を及ぼしかねないからだ。可能ならば素っ裸…はオーバーかもしれないが、できるだけ着衣は脱いでおいた方が良い(その写真は無し。男の下着姿を見せてもおもしろいものではないし、露出の趣味もない(笑))。また、もちろん本体のコンセントは抜いておくこと。
せっかく開けたのだから、ちょっとほこりを取り払い、再度確認。左側に見える基盤がマザーボード。その中央部右端に、ボタン電池が埋まっているのがわかる。
ボタン電池の存在を確認!
留め金でしっかりとはめ込まれているが、はまっている電池そのものは100円ショップやコンビニでも手に入る、ごく普通のボタン電池。周囲の配線に触れないよう、極力注意をしながら取り外す。
これがAlert! System battery voltage is low.の原因だったボタン電池
電池のタイプはCR 2032。同じタイプのものを100円ショップで購入。価格はもちろん100円。メーカーは違うが型番が同じなので問題は無し。
入れ替え用の電池として購入した、マクセルのCR 2032
取り外しの時と同様に、慎重に、注意深く電池を埋め込んで(裏表を間違えないように)作業は終了。観音開きのふたをしっかりと閉め、作業は終了。
入れ替え用の電池を元の電池の場所に押し込んで作業は終了
取り外したモニタやコンセントなど各種配線を行い、電源を投入。例の「Alert! System battery voltage is low.」が出なければミッション・コンプリート。電池を外したことで各種メモリ内容や日付などがクリアされてしまうため、最初の起動には随分と時間がかかる。また、日付は当然ながらコントロールパネルなどで再入力しなければならない。
話によると、ボタン電池の寿命は3-4年くらいだという。Dellで最長の無料サポートの期間は4年(無料といっても最初にまとめて保険料を支払うのだが)なので、ちょうどよいタイミングとなる。このメッセージが出たら、無料修理期間ならばサポートセンターに連絡を入れて、電池の入れ替えをしてもらうのが一番リスクが低い。その期間が過ぎていたら、ハードをいじるのが不安な人は有料でサポートに電池交換をお願いするか、パソコンのスキルのある人に夕飯1回分おごりと引き換えに電池交換を頼むのが無難。
そして、チャレンジ精神のある人や「なんとかなる」スキルを持っていたら、自分で電池交換をしてみよう。何しろ材料費は100円で済むのだから。
※作業の判断は自己判断・自己責任でお願いします。
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