エアコンの設定温度、男女差は大体何度?

2009/07/20 07:00

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エアコンイメージ【キリンホールディングス(2503)】は2009年7月17日、「夏の過ごし方」に関する調査結果を発表した。それによると、普段設定しているエアコンの温度について男女間では1度-2度ほどの差異があることがあきらかになった。全体では26度がボリュームゾーン(最も得票が多い層)だが、男性は25度、女性は27度になっており、女性のほうがエアコン希望温度が高めなことがわかる。ただし特に男性の間で「省エネ」意識の高まりからか設定温度が上がる(暑くても我慢する)傾向がみられるのも、今回のデータの特徴といえる(【発表リリース】)。



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今調査は2009年6月29日から7月1日、インターネット経由で20歳以上の男女に対して行われたもので、有効回答数は4919人。男女比・年齢階層比などは非公開。

同様のデータは1年前にも【エアコンの 適温違う 男女別 男が6度で 女が7度に】で取得されており、その時にはやはり女性の方がエアコン設定温度が高かった。これは女性の方が一般的に寒さに弱いことの裏付けともいえる。

夏のエアコンの設定温度は?(2008年版、再録)
夏のエアコンの設定温度は?(2008年版、再録)

同様に今年も調査した結果がこちら。大勢としては大きな違いはないようにも見える。女性は男性と比べて筋肉の量の違いなどもあり、寒がり(冷え性)な人が多いといわれている。同じ温度設定でも男性が心地よさを感じるのに対し、女性は寒くて震えてしまい、思わず「夏にもかかわらず」厚着をしたり足掛けを用意するという状況はよくある話。逆に考えれば、女性は自然と男性よりも高い温度を設定したがるというもの。そのような実情が今回の統計データにも表れたことになる。

夏のエアコンの設定温度は?(2009年版)
夏のエアコンの設定温度は?(2009年版)

ただし2008年のものと比べると、多少、特に男性において設定温度の偏りが高温度側に寄っているのがわかる。得票率上位3項目でみると、男性は2008年度は25度-27度で固まっていたのに2009年度では25・26度、そして28度になっている。女性もやや高温度側に数字が偏りを見せているのもわかる。

この「少々だけどエアコンの使い方を我慢するようになったのかな?」という傾向がはっきりと分るのが次のグラフ。元資料に掲載されていた2006・2009年度版男女総合平均値に、去年のデータを合わせて生成したもの。

夏のエアコンの設定温度は?(2006年・2008年・2009年)
夏のエアコンの設定温度は?(2006年・2008年・2009年)

ボリュームゾーンの中でも低めの温度である26度の割合が少しずつ減少し、その分27度から28度、特に28度が増加していくようすが見て取れる。【「クーラー28度」の根拠はどこに?】にもあるように、少々難はあるものの「冷房は28度が望ましいよね」というガイドラインを意識しているようにも見える。



エアコンスイッチイメージ本文中でも触れた男女差以外に、個人の差、さらには環境の差(一日ずっと室内にいる人と、外回りから帰ってきた直後の人)など、多種多様な状況で「適正冷房温度」は変わってくる。一様に室内冷房温度をがっつりと決めて、あとはてこでも動かさないのも少々問題。

それに最近では【熱中症にかかりやすい人とは】でも触れているように、室内でも熱中症にかかる事例が増えている。「28度を断固死守する」とばかりに無理をして、熱中症にかかってしまったのでは元も子もない。28度を念頭にしながらも、自分の体を第一に考え、室内温度・エアコン設定温度を決めるようにしよう。



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