携帯の検索機能はまだまだか、よく使われるのはやっぱりパソコン
2009/07/17 04:40
Web-マーケティングガイドは2009年7月16日、パソコン(PC)と携帯電話の検索に関する比較調査の一部を公表した。それによると、「検索をする行為」そのものについてはパソコンの方が機会が多いものの、若年層ほど携帯電話の割合が増加する傾向があることが分かった。携帯電話の保有・使用率、さらには携帯電話経由のインターネット利用率の違いが、そのまま年齢階層別の検索使用率の違いに現れているものと思われる(【発表リリース】)。
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今調査は2009年7月7日から9日、10代-50代において、パソコンと携帯電話の検索の双方を良く利用する男女431人に対しインターネット経由で行われたもの。男女比は1対1、年齢階層比は10代と20代が28.0%、30代20.0%、40代15.0%、50代9.0%。
パソコン経由のインターネット調査ということもあり、ややパソコンに有利な点はあるが、「パソコンと携帯電話の検索の双方を良く利用する」という前提条件のもとで「パソコンと携帯電話の検索、”どちらを”より良く利用するか」についてたずねたところ、全体では1/4が「携帯」、3/4が「パソコン」という結果になった。
PC・携帯電話の検索のそれぞれの利用割合(年齢別)
全体としては1対3で「パソコンの検索が多い」という結果になってはいるが、若年層ほど携帯電話の割合が大きくなっている。特に10代は10ポイントほどしか違いが無い。一方で50代になると「ほとんどパソコンの検索」に限られ、携帯電話経由の検索を積極的にする人はほとんど居ない。
これは【高齢者のネットライフはパソコンオンリー】や【お年寄りの携帯電話利用率4割以上・「家族割引き」がポイントか】などにもあるように、高齢者も携帯電話の保有率そのものは上昇傾向にあるものの、あくまでも通話目的を主体としており、インターネットを使うつもりはあまりないことが理由と思われる。そして若年層は当然のことながら携帯電話の保有率が高いことが要因(今調査はパソコン経由であるため、【携帯電話利用者の約半数は「ケータイのみでネット」する】にも解説しているような「ネットアクセスは携帯電話だけ」という人は対象外となるため、実際には若年層の「検索は携帯電話のみ」という割合は高いだろう)。
記事を改めて触れることになるが、同じ「検索」でもパソコンと携帯電話では使われ方・場面がかなり違ってくる(今回の調査結果の別項目で解説されている)。使う人のパソコン・携帯電話それぞれへの傾注度の他、使われ方そのものの違いが、年齢階層別における「検索」パソコン・携帯電話の使われ具合・頻度に差をもたらしていると考えることもできよう。
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