もっとも使う検索エンジン、トップは約6割を占める……
2009/07/16 07:00
INTERNET Watchは2009年6月24日、監修・財団法人インターネット協会、発行・インプレスR&Dによる、インターネットの利用実態など各種統計データをとりまとめた『インターネット白書2009』の内容の一部を公開した。それによると同白書内では、もっとも利用している検索サービスとして2008年・2009年共にYahoo! JAPANが6割近くでトップについていることがわかった。第二位のGoogleとあわせ、この2つだけで9割のシェアを確保している計算になる(【発表ページ】)。
スポンサードリンク
「インターネット白書2009」は毎年編さんされている「インターネット白書」の最新版に該当し、多種多様な方面から詳細なデータと共にインターネットとその周辺状況における現況を知ることが出来る、数少ない集大成本として知られている。今件データにおける個人ユーザーの利用実態調査は、自宅からインターネットを利用している13歳以上を対象にしたもので、gooリサーチで2009年4月17日から23日まで実施された。性別や年齢層、1週間あたりのインターネット利用時間別人口構成比などに合うよう条件抽出し、3332人の有効回答を得ている。
公開された資料によると、2008年から2009年にかけて、「もっとも利用している検索サービス」の状況にほとんど変化はなく、Yahoo!JAPANの独走とそれに向けて全力疾走をしているGoogleの二強状態であることが分かる。
最も利用している検索サービス
海外ではGoogleの優勢が伝えられているが、日本ではYahoo!JAPANの絶対優位性はゆるぎないように見える。とはいうもののGoogleがYahoo!JAPANに食われているかというとそうではなく、両社ともほぼ同じような立ち位置を占めており、状況に大きな変動はない。
【検索が うまくいかないその時は 言葉を変えるか 追加で対応】でも触れているが、マイクロソフトは先日新しい検索エンジン【Bing】を公開している。特に画像処理の点において、これまでの検索エンジンとは違った使用感があるため、話題を集めているようだ。よほどのことが無い限り、短時間でこの「Yahoo・Google二巨頭体制」は揺るがないと思われるが、今後「Bing」のようなルーキーが続々現れ、その中には「第三の勢力」足りうる力をつけるところも出てくるかもしれない。検索エンジン全体の技術向上のためにも、頑張って欲しいものだ。
ちなみにウェブメールサービス(ウェブブラウザ上でメールを読むサービス)では、複数回答でYahoo!Mailが圧倒的に利用者が多く、実に8割を占めている。ウェブメールでは検索エンジン以上に、独走化が進んでいるようだ。
(C)インプレスR&D
スポンサードリンク