外遊び、小学生で卒業か? 高校8割「外では遊ばず」
2009/07/14 05:00


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今調査は2008年11月10日から14日までの間、全国の小学5年生-高校2年生2万5716人に対して郵送法による自記式質問紙で行われたもので、有効回答数は8017人分。男女比は各学校階層共に数ポイントほど女子の方が高い。
【高校生、就寝時間はほぼゼロ時 睡眠時間は6時間半】などにもあるように、平日は学校の授業以外に部活動や塾、そしてケータイとたわむれる時間などであまり余裕の無い生活を過ごしている子供たち。それではいわゆる「外遊び」をしている時間的余裕は彼ら・彼女らにはあるのだろうか。平日における外遊び・スポーツの時間は、小学生では40分を超えていたが、中学生になると20分を切り、高校生ではわずか10分程度だった。特に中学生では67.7%・高校生では80.5%が「平日は外遊び・スポーツはしない」と回答している。

平日、外での遊びやスポーツをどれくらいしているか

平日、外での遊びやスポーツをどれくらいしているか(男女別)

平日、外での遊びやスポーツをどれくらいしているか(平均)
小学生では7割以上が「外遊びをする」と回答しているが、中高生では3-2割と急に減る。これは主に部活動・塾など、他にしなければならないことが増えたのが原因と思われる。また、男女別ではどの学校段階でも男子より女子の方が「外遊び・スポーツ」をする人の割合が少なく、また平均時間も短い。元々の遊びの性向として、男子よりも女子の方が「内遊び」の方が多いからだろう。

残念ながら過去に類似の調査が行われていないので確認は出来ないが、「昔と違って外遊びが少なくなった、覇気が無くなった」という感想を持つ人がいるかもしれない。しかしそれは内遊びのツール(ケータイやゲーム機、パソコンなど)が増えたこと・都心部では外で遊ぶ場所が少なくなったことなどが原因であり、むしろ子供たちが「環境に沿うように遊びのスタイルを変えている」と見なすべきだろう。
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