「できれば今すぐしてみたい」が1/4近く…中学生のアルバイト感など(2016年)(最新)
2016/07/08 05:04


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中学生にとっては「あこがれのアルバイト」
今調査の調査要項は先行記事【中学生・高校生のおこづかい額(2016年)(最新)】を参考のこと。
まずは中学生について。義務教育課程のため、アルバイトは原則禁止となっている。しかしアルバイトそのものについてはどのような考えを持っているだろうか。「可能ならばすぐにでもしてみたい」とのアクティブな考えを持つ人が1/4近く、「高校生になってからしてみたい」が4割近く、「大学生などになってからしてみたい」が3割強など、始める・始めたい時期はさまざまだが、アルバイトに対しては多くの人が好意的・積極的である。

↑ アルバイトなどをして自分でお金を稼いでみたいか(中学生対象)
それでは仮に高校生に進学してアルバイトができる身になったとして、どれくらいのお金を一か月で稼げると考えているのか。具体的な相場をまだよく知らないからだろうか、あるいは現在の自分のおこづかいを基準に考えているからなのか、比較的低額の意見が多かった。

↑ 高校生がアルバイトで1か月に稼ぐことができると思う金額(中学生対象)
「一か月1万円未満」との回答は実に44.6%。週一回程度の低頻度なアルバイトを想定しているのか、あるいは大きな額面を自分が手に入れる状況がイメージしにくく、唯一巨額を実際に手に取れる機会となる「お年玉」程度と考えているのかもしれない。
アルバイト経験のある高校生は1/4
それでは高校生において、どの程度の人がアルバイトを経験しているのだろうか。こちらは「高校生を対象にした設問で、アルバイトなどでお金を稼いだ”ことはあるか”」、つまり現在進行形だけではなく、過去の経験も含めたものとなっている。実質的に高校生活におけるアルバイト経験の有無を尋ねている。

↑ アルバイトなどで自分でお金を稼いだことはあるか(高校生対象)
「家計を助けるためのアルバイト」をしている人も4.6%確認できるが、ほとんどは自分のこづかいのためにアルバイトをしている。また、経験は無いものの「してみたい」との意欲的な人も4割近くいる。
なお元々のデータには記載されていないが、「アルバイトが禁止されている場合は回答せずに次の設問に飛ぶ」との指示が質問書にはあり、事実上ここで回答しなかった人の多数、つまり無回答者は学校でアルバイトが禁止されているものと判断し、項目を追加している。間接的にではあるが「1/4近くの高校ではアルバイトが禁止されている」とのデータも得られたことになる。
経年変化を見ると、アルバイトの経験者は2010年から変わりは無いものの、希望者は漸増、一方でアルバイトをしたくない人も増えている。他方、無回答者、実質的に学校でアルバイトを禁止している人の値は漸減しており、高校でのアルバイトは解禁方向に向かいつつあるように見える。
「高校生がアルバイトで一か月にかせぐことができると思う金額」は、中学生と比べてアルバイトの相場をよく知っている、さらには体験した・している人も多いことから、現実に近い値が出ている。

↑ 高校生がアルバイトで1か月に稼ぐことができると思う金額(高校生対象)
「1万円-10万円」の価格帯でほぼ8割。アルバイトの性質(内容・就業時間)によりけりだが、高校生のアルバイトとしては大体このくらいの相場なのだろう。

子供は学業が第一の仕事だが、社会で生活していく上で欠かせない常識・倫理・協調感などを学ぶことも必須とされている。その中に「金銭感覚」「お金を得ることの大変さと大切さ」も含まれることは言うまでもない。学業がおろそかになっては身もふたもないが、可能ならば積極的にアルバイトをしてほしいものである。
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