アルバイト 高校生は約1割 女子は男子の大体2倍で

2009/07/14 04:50

このエントリーをはてなブックマークに追加
アルバイトイメージ【ベネッセコーポレーション(9783)】は2009年7月10日、小学生から高校生の放課後の生活時間に関する調査結果の速報版を発表した。それによると、調査母体においては高校生のアルバイト率は高1年生が1割足らず、高2年生が2割強と低めであることが分かった。一方男女別で見ると各学年とも女子のアルバイト率は男子の2倍弱を示しており、女子の方がアルバイトに積極的な様子がうかがえる(【発表リリース、PDF】)。



スポンサードリンク


今調査は2008年11月10日から14日までの間、全国の小学5年生-高校2年生2万5716人に対して郵送法による自記式質問紙で行われたもので、有効回答数は8017人分。男女比は各学校階層共に数ポイントほど女子の方が高い。

「自分で収入を得る」という社会勉強の観点をはじめ、さまざまな理由から大学生より下の学生でも、アルバイトに就く人が少なからずいる。今件項目では高校生(1年・2年)に限定し、定期的にアルバイトをしているか否かなどについて尋ねている。結論から言えば、高1年生は8%・高2年生は15.7%とアルバイトに就いている高校生は少数派だった。

定期的にアルバイトをしている比率
定期的にアルバイトをしている比率

アルバイトの率がそれほど高くないのは、睡眠不足になるくらい時間が不足していること(【高校生、就寝時間はほぼゼロ時 睡眠時間は6時間半】)、部活動に従事している人はそれだけで一日2時間ほど拘束されること(同調査別項目結果)などが挙げられる。また、元々「高校生ではまだアルバイトをする必要がないだろう」という本人・保護者の意思も大きく影響しているのだろう。

興味深いのは男女別の割合。高校2年生にもなると、女子は20.1%と5人に1人までが定期的なアルバイトをしていることになる。男子と比べて女子の方が「アルバイト募集要員が多い」「部活参加率が低い」などの理由が想像できるが、残念ながら今調査結果ではそれを裏付けるデータが無い。

それでは定期的にアルバイトをしている高校生たちは、どれくらいの時間を費やしているのか。1日30分くらいの簡単なものだろうか、それとも3-4時間にも及ぶハードなものだろうか。結果としては平均して男子が2時間近く、女子が1時間半強というものだった。全体で均すと「大体100分」ということになる。

アルバイトの平均時間(1日あたり・分・定期的にアルバイトをしている人限定)
アルバイトの平均時間(1日あたり・分・定期的にアルバイトをしている人限定)

アルバイト率そのものは女子の方が高いのに、平均時間は男子の方が長い。従事できる(耐えられる)時間が男子の方が長いからなのか、あるいは女子の方が条件がよいのかもしれない。



アルバイトイメージ本文中でも触れたが、部活動に入っている人の割合は高1年生で75.6%・高2年生で67.4%と比較的高い割合を示しており、1日あたりの部活動時間も高1年生115.7分・高2年生118.3分と、ほぼ2時間ほどに達している。中には「部活動をしつつアルバイトもこなす」ハードなスクールライフを満喫している人もいるだろうが、大抵においてはどちらか一方であると思われる(。そうでなければ時間が足りない)。

個々の事情や考え方、学校の規則など状況はさまざまであるが、部活もアルバイトもどちらか一方が大事で他方が軽んじても構わないというものではない。どちらも学生時代にこなしておくことに、大きな意義がある。アルバイトに従事する時間がほぼ部活動の平均時間と同じなのも、あるいは何らかの巡り合わせなのかもしれない。



スポンサードリンク



このエントリーをはてなブックマークに追加
▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2024 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー|X(旧Twitter)|FacebookPage|Mail|RSS