夜に自分の自転車が超目立つLEDライト「MonkeyLectric」
2009/07/12 09:15
夜間の自転車運転は「運転者自身」の周囲の暗さによる衝突などのリスク以上に、周囲の人たち(特に自動車を運転する人)が自転車を認識できないというリスクが大きい。面倒くさがらずに自転車の照明を点ければある程度危険は回避できるが、「どうせならもっとキレイな、目立つ方法で自転車を照らして安全性を確保しよう」とばかりに、リスク軽減と芸術性、そしてなりより「派手に・個性的に自転車を飾りたい」という人向けに開発されたのが【自転車専用LEDライト「MonkeyLectric」】。夜間限定で自分の自転車の車輪がアートに早代わりするというシロモノだ(【トリガー記事:Toxel.com】)。
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MonkeyLectric。
仕組みとしては256色に発行するLED(発光ダイオード)を32個用い、残光現象を利用して色々な映像を車輪部分に映し出すというもの。元記事では時速15キロ-50キロで意図するビジュアルを見せることができ、全天候型の仕様。
MonkeyLectricそのものの構造(公式ページより)
コンセプトは「回転する車輪に取り付けて残光現象で絵を映す」というものなので、普通の自転車・マウンテンバイクなど自転車系のものはすべて利用可能(自動車は……走行速度以前に取り付けが出来ない)。映し出されるデザインは基盤ボード上のボタンを押すことで、色・点滅パターンなどを自分好みにカスタマイズすることができる。
とはいうものの、「ボタンで操作するなんて、昔のワンボードキーマイコンより面倒くさい!(いつの時代だ)」と愚痴る人も多いだろう。残念ながら現時点ではパソコンなどからデータをアップロード・ダウンロードする周辺機器は発売されていない。ただし公式サイトから半公認の形で、【SpokePOV Kit】なるもの(半田付けなどが必要な工作セット)が紹介されており、これを使うことでカスタマイズが可能になる、と説明されている(ただし元の基盤に刃を入れることになるので、個人的にはオススメできない)。
価格は定価64.99ドル、公式サイトでの通販価格は59.99ドル(約6000円)。単三電池3本を使用し、高効率モードで15-30時間、高輝度モードで3-6時間点灯できる。
デモ動画の一つ。自転車を運転する本人からの様子がよく分かる。
工夫次第でこんなこともできるよ、という例。手をばたばたさせるインベーダー。
自転車の構造はアメリカだろうと日本だろうと変わりはないので、日本でも問題なく使えるはず。やはり残念なのはデータに関連するインターフェイスの問題。USBか何かでデータを入出力し、パソコン上でデータをカスタマイズするソフトの開発など、さほど難しくはないはず(入力データと実際に映し出される映像の再現方法に多少手間取るかもしれないが……)。それが可能となれば、データの公開や共有もでき、色々なビジュアルの「世界共有化」、さらには単なる遊び・アート的な展開だけでなく、例えば広告としての利用などさらなる世界への道が開けるに違いない。
特に日本はいわゆる「痛車」文化など、この方面の造形に長けた人が多い。インターフェイスのシンプル化とデータの共有化が図れれば、非常に面白いことになるだろう。
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