「お世辞には興味ありません!」自分のブログの読者に何を期待する?
2009/07/12 09:11
ネットエイジアと第一生命研究所は2009年7月10日、ブログに関する調査結果の一部を発表した。それによると、調査母体においては自分が運営しているブログの読者に対し、期待する反応としてもっとも多くの賛同意見が得られた選択肢は「思ったままの感想を書き込んで欲しい」だった。太鼓持ちでも条件反射的な否定でもなく、自分のブログに対する素朴な意見を求めているブログ運営者の姿が見て取れる(【発表リリース】)。
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今調査は2009年6月23日から24日、15歳から39歳の携帯電話利用者に携帯電話経由で行ったもので、有効回答数は500人。男女比は1対3で年齢階層比は10代42.4%・20代37.6%・30代20.0%。
特に日記系や商品体験談系のブログを運営する際に、期待したくなるのが読者の反応。主に自ブログのコメント機能でその反応が分かるが、ブログそのものの性質や読者の性向などで内容は多種多様。それではブログを運営している側は、どのような読者の反応を「期待している」のだろうか。賛美の嵐か意見の応酬かそれとも他の読者をひきつけるような発展的なコメントだろうか。
ブログを見た人に期待する反応
用意されている選択肢の中では「思ったままの感想を書き込んで欲しい」が最も同意票が多く、6割強を占めていた。肯定的であろうと否定的であろうと、「お世辞で無い、素直な感想が欲しい」というのが本音なのだろう。
コメントを通じて何か共感するモノを得て、「単なる一読者」から「ネット上の気の知れた知り合い」に昇華する、そんなパターンを求める意見「気が合いそうな人とは個人的な付き合いに発展させたい」と考えている人も多い。一方で、「特に反応を欲しいとは思わない」と考える人もほぼ同数。年齢階層や性別で傾向を見ると、
・「男性:ブログ”を”盛り上げて欲しい」「女性:ブログ”から”さらなる人間関係を求めている」傾向か。
・年を経るほど読者の積極的な反応を求めなくなる傾向が強くなる。「他人とのコミュニケーションの場としてのブログ」から「自分の情報発信の場としてのブログ」にブログの立ち位置が変化している。
などの傾向が見られる。特に最後の「上の歳になるほど読者の反応を求める傾向が薄まる」は、自分の考えが確固たるものとなり他人の意見に耳を傾ける余地が無くなる、あるいは単純に反応を見たりそれに対応するのに注力するのが面倒になる(時間が無くなる)傾向とも見受けられ、興味深いものがある。
ブログでコメント欄が開放されている場合、(ブログの初期設定機能として用意され、変更方法を知らないのならともかく)何らかの反応をブログの運営者は求めていることになる。「反応なぞ要らぬ」という断固たる意思があれば、コメント機能をオフにしてしまえば済むからだ。
そのコメント機能を通じて、ブログ運営側はどんな意見・感想を読者に求めているのか。今回の調査結果を思い出した上で、コメント欄を利用してみてはいかがだろうか。ほんの些細な感想、意見でも、多くの管理者は喜ぶに違いない。
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