平日に携帯電話を使う時間、女子高生は1時間半

2009/07/11 09:37

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女子高生と携帯電話イメージ【ベネッセコーポレーション(9783)】は2009年7月10日、小学生から高校生の放課後の生活時間に関する調査結果の速報版を発表した。それによると、高校生の「平日における」携帯電話の使用時間は、男子が40-50分、女子が1時間半に達しており、圧倒的に女子の方が長い傾向にあることがわかった。携帯電話と比較されることの多いゲームについては、男子が女子の2倍以上の時間を費やしており、全般的には「男子はゲーム、女子ケータイ」という遊びのスタイルが見えてくる(【発表リリース、PDF】)。



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今調査は2008年11月10日から14日までの間、全国の小学5年生-高校2年生2万5716人に対して郵送法による自記式質問紙で行われたもので、有効回答数は8017人分。男女比は各学校階層共に数ポイントほど女子の方が高い。

平日においては一日のほとんどを学校で費やし、自由時間が少ない小中高校生が、どれだけの時間を携帯電話やゲームに充てているのか。テレビゲームをはじめとする各種ゲームは学校別区分を問わず「男子40-50分、女子20分程度」という結果が出ている。一方、携帯電話は年齢が上がるほど時間が増え、また女子の方が男子よりも長くなる傾向が見られる。

平日におけるテレビゲーム・携帯ゲーム機使用時間(分)
平日におけるテレビゲーム・携帯ゲーム機使用時間(分)

平日における携帯電話使用時間(分)
平日における携帯電話使用時間(分)

【「1日3時間以上」の高校生は2割! 携帯とのお付き合いの時間、年齢と共に増加傾向】にもあるように、携帯電話の「保有率」は小中学生では女子の方が高いものの、高校生となるとほとんど差は無くなる。携帯電話の「使用時間」が小中学生で女子の方が高いのは保有率の関係から当然といえるが(持っていなければ使えないため、使用時間はゼロになる)、保有率に差が無くなる高校生では差が縮まるどころか逆に広まっている。

これは知人も含めた保有率が高まるため、メールや電話による「おしゃべり」のようなコミュニケーションの機会が急速に拡大するからだと思われる。また、防犯目的で「持たされていた」携帯電話が、「自分のものとしての」携帯電話の意味合いが強くなった・プライベートの度合いが強まったのも一因だろう。

「ゲーム時間」と「ケータイ時間」の逆転は
男子は高校生、女子は中学生で起きている
なお男子に限れば、小中学生まではゲームで遊ぶ時間の方が長いが、高校生になると携帯電話を使用する時間の方が長くなる。この「ゲームとケータイの使用時間の逆転」は女子においては中学1年の時点でおきており、ここからも「性別における娯楽としてのゲームと携帯電話の立ち位置の違い」を知ることができる。



平日ですら一日1時間半は携帯電話の相手をする女子高生。同調査別項目の結果によると、この時間はテレビやDVDを見る時間にほぼ匹敵(テレビやDVDは1日100分強)し、高校生の自宅学習平均時間(40分弱)の2倍を超えている。休日に限ったデータは見つからなかったが、平日に倍する時間は利用しているだろうことは容易に想像ができる。

今件はコミュニケーションの道具として必要不可欠な存在となった携帯電話が、子供たち、特に高校生においてどれだけ普及しているのかが改めて実感できるデータといえよう。



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