41か月ぶりに全店売上高マイナス! マクドナルドの2009年6月売上は前年同月比でマイナス2.9%
2009/07/11 09:36
[マクドナルド(2702)]は 2009年7月10日、同年6月の営業成績を発表した。それによると売上高は前年同月比でマイナス2.9%・既存店ベースでマイナス4.4%となり、既存店では14か月ぶり、全店売上高では41ヶ月ぶりにマイナスを記録した。客単価は上昇したものの、客数が大きくマイナスとなり、売上が落ちる結果となった(【発表ページ】)。
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マクドナルド月次営業成績(前年同月比、2007年1月-)
リリースによると6月が久々に前年同月比でマイナスの売上を記録した理由について、
2.昨年6月は「フィレオフィッシュ」100円・メガシリーズ「メガたまご」の期間限定販売などがあったが、今年は強力なキャンペーンが無かった
3.利益確保の観点から「客数」「客単価」「利益」の3つの指標のバランスを慎重に管理した(ディスカウント競争に巻き込まれないようにする、など)
などを挙げている。
【29か月連続プラス! マクドナルドの2009年5月売上は前年同月比でプラス4.9%】でも指摘しているように、マクドナルドでは客数の伸び率が少しずつ、特に去年秋以降鈍化しており、それを補うために客単価の引き上げを模索しているように見える。しかし6月は客単価の伸びも落ち、結果として売上も前年同月比でマイナスに転じてしまったことが分かる。
マクドナルドの2009年7月10日の株価動向
市場の反応も正直で、10時の今件リリース発表以降、値が大きく落ち込んでいるのが分かる。
「客数の前年同月比がマイナス=客数の減少」傾向が避けられない今、マクドナルド側としてはいかに客単価を維持・拡大していくか、あるいは客数減少傾向を押し留め、反転させるかが重要な課題となる。【マクドナルドとつくばエクスプレスがDSユーザーのいこいの場に!? 「ニンテンドーゾーン」6月19日スタート】で解説した、「ニンテンドーゾーン」の展開もその打開策の一つといえるだろう。
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