【更新】ECサイト利用率は約半数・月一以上の利用は大体2割
2009/07/08 07:45
情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアなどは2009年7月7日、インターネット上のEC(電子商取引、Electronic Commerce。ネット通販とも)サイトの利用に関する意識調査結果を発表した。それによると調査母体においては、ECサイトを使った経験のある人は半数以上に達していることが分かった。一か月に何度も使う人はまだ1割にも満たないものの、それなりにECサイトが普及しているようすがうかがえる([発表リリース])。
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今調査は2009年6月17日から6月22日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員(携帯電話による個人認証を利用したもの)に対して行われたもので、有効回答数は607人。男女比は59.0対41.0で、年齢階層比は20代34.4%、30代32.8%、40代32.8%。インターネット・携帯電話を用いた調査のため、インターネット関連の回答については世間一般と比べてやや優位性があることを考慮してデータを読まねばならない。
例えば書籍については【本屋は「その場で手に入る」ネット通販は「検索で便利」-ネットと実店舗で異なる「本屋」の便利さ】などにもあるように、アマゾンでの利用事例を想定すれば明らかなように「検索した上での商品選択」が可能になるなど、ECサイト上でのお買い物は色々な便宜性がある。さらに携帯電話上でインターネットへの接続、さらにはECサイトの利用も可能になったことで、【ケータイの通販経験無い人も「今後したい」は3割以上も】での調査結果のように、携帯電話経由でのECサイトの利用場面も増加の一途をたどっている。
それでは全体に占めるECサイトの利用率はどれくらいなのだろうか。今調査母体(インターネット経由・携帯電話を比較的良く使いこなす人)においても、利用率は半数程度だった。案外「まだ」使っていない人が多いことが分かる。
ECサイトの利用頻度
今回は有意な差異が無かったので掲載を略したが、20代-40代における年齢階層での違いは見られなかった。あるいは50代以降なら利用率の更なる低下も容易に想定できたが、今回の調査からではそれは分からない。
ともあれ、性別で大きな違いはなく、一か月に1回以上使っている人でも2割足らずでしかない。今調査の中においては、「日常利用者約2割、時々使う人約3割、経験無しが約5割」といったところだろうか。
別調査機関の調査結果(【ネットショッピング、平均で毎月一度は利用・利用機会は30-40代が最多】)によれば、平均の年間利用回数は12回で、概算すれば「月に1度」ということになる。今調査結果はやや少ないように思えるが、あるいは「ぶれ」なのかもしれない。
手数料やすぐに手に入らないこと、信頼性などの問題もあるが、【広がるネット・通販での食品購入】などにもあるようにネット通販・ECサイトの利用にはメリットもたくさんある。携帯電話の普及とあわせ、今後ますます利用頻度は高まることだろう。
「ECサイトの利用」と表現すると仰々しい気もするが、要はテレフォンショッピングやハガキでの通販と何ら変わるところが無い。媒体が電話やハガキからインターネットに変わっただけに過ぎないのだから。
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