お金を敷き詰めた豪華(!?)な床、ニューヨークのホテルに登場
2009/07/07 05:26


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ぎっしりと敷き詰められた1セント銅貨。日本の10円玉と似ている色なだけに、一瞬ドキっとしてしまう。

使い古された硬貨も混じっていてくすんだ色のもあるが、全部1セント硬貨。
元記事では「pennies」とあり、イギリスのポンド通貨の補助貨幣ペニーと間違えてしまいそうだが、アメリカでは1セントのことを「ペニー」と呼ぶこともある。そして写真を見れば間違いなくこれは米1セント硬貨。
米通貨の1セント硬貨の直径は19.05ミリ。概算すると1枚あたりの面積は284.88平方ミリメートル。よって1平方メートル=100万平方ミリメートルあたり(スキマ無く敷き詰めたとして理論上は)3500枚くらいになる。つまり1平方メートルあたり35ドル(3300円)・1坪なら115.5ドル(1万1000円)。思ったほど高くは無い。しかも実際には写真のようにスキマが生じるため、材料費はもっと安くなる。

グリル全体はこんな感じ。床の部分が一面1セント銅貨。
元記事では「銅は汚れやすいから掃除も大変じゃないの?」などの心配もしているが、それ以上に1セント銅貨がはがれ落ちる心配の方をすべきかもしれない(笑)。
今回の「1セント銅貨の床」は単純にデザイン性や豪華さを演出するため、硬貨を床に敷き詰めるというスタイルをとったのだろう。確かに硬貨云々は別にして、デザイン的には悪くない。しかし1セントでもお金はお金。それを壁に貼り付けるのならともかく、足蹴にするのは少々気が引けるのは、当方(不破)が根っからの貧乏性だからだろうか。
第一次世界大戦直後にドイツを襲ったハイパーインフレによって、市民が壁紙や暖を取る薪代わりに紙幣を使ったという逸話はよく耳にする。直近では【札束抱えてお店に買い物……超インフレなジンバブエの買い物風景と現状】などで紹介しているジンバブエで、ハイパーインフレにより紙幣が重さ単位で勘定されていたり、街中に打ち捨てられている情景が伝えられている。それらと比べればアメリカの状況は天国と地獄のようなものだが、やはり複雑な気分にならざるを得ない。
「ぜいたく」という観点でなら、これ以上ぜいたくな床もないのだろうけれども。
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