3割が「毎日パンを食べますよ」、歳を経るほど「パンが大好き」

2009/07/07 05:23

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お年寄りがパンを食べるイメージネットリサーチのDIMSDRIVEは2009年7月2日、パンに関するアンケートの結果を発表した。それによると、ハンバーガー以外のパンを食べる頻度は、調査母体においては約3割が「ほぼ毎日」であることが分かった。「週3-5日くらい」まであわせると6割近くの人がパンを口にしていることになる。また、パンをたしなむ傾向は歳を経るほど強くなり、60歳以上の男性の場合は過半数が「ほぼ毎日食べる」と答えていた(【発表リリース】)。



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今調査は2009年4月30日から5月14日の間にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は7563人。男女比は50.7%対49.3%、年齢階層比は30代33.8%・40代30.6%・50代16.3%など。

食事の主食としては「ご飯」「パン」「めん類」の3様式が主なものとして想定できる。「ご飯」なら白飯以外にチャーハンや五目御飯、お寿司やおにぎりも含まれるし、「パン」なら食パン以外にサンドイッチ、菓子パンなども該当する(ハンバーガーも含まれるが今回調査では除外している)。

それではパンを食する頻度はどれくらいなのだろうか。全体では「ほぼ毎日」と回答した人が33.3%で3人に1人。「週3-5日くらい」の22.1%をあわせると、過半数の人が「2日に1度はパンを食べる」計算になる。

パンをどれくらいの頻度で食べますか(ハンバーガーを除く)
パンをどれくらいの頻度で食べますか(ハンバーガーを除く)

意外なのが男性も女性も、歳を重ねるごとにパンの利用頻度が高まること。男性10代を除けば、非常にきれいな形で「年齢が増える=パンの利用頻度が上がる」図式が出来上がっている。一般的なイメージとして「高齢者はパンよりご飯を望む」というものがあるが、現実としてはまったく逆の結果があるようだ。

似たような傾向は【高齢者も「ご飯よりはパン」・朝食はパン派が優勢】でも触れている。こちらは朝食に限った話だが、20代と60代では10ポイント近い開きが出ている。今回の調査では2倍以上の差だから、より顕著な傾向が出ている次第だ。



「高齢者はパン好き」。この理由について色々と考え、調べてみたところ、回答の一つと思われる事情を知ることができた。高齢者の在宅介護について語るブログ【ふうこのリハビリ・カフェ】での言及だが、

・片手でつかんで食べることができ、片麻痺や、手指の巧緻性が低下していても自分で食べることが比較的簡単である。
・調理せずに直接食べることができる。またはトースターで温める程度で簡単な工程で食べられる。
・ベットに横になったまま(嚥下の問題が発生してしまうから行ってはいけないのだけれど!!)食べることができる
・後片付けが必要ない
・日中独居であり、介護家族が不在で朝食の用意ができなくても、パンをベットサイドテーブルに置いておけば、好きなときに食べることができる。
・「昔に比べて食が細くなったというか、朝あんまりたくさん食べれないの・・パンと牛乳でけっこうおなかがいっぱいになる」
・高齢になるにつれて食品の摂取量が減り、和食よりもパンでも十分間に合うのかもしれない。
(一部当方で編集)

などを「高齢者はパン好き」の理由として挙げている。味が好み云々ではなく、利便性でパンを選択していると考えれば、納得がいくというもの。

【お米を使った米粉パンこと「ごぱん」、少しずつ普及中】でも紹介した、お米を使ったパン(=パンのメリットを持つご飯成分の食事)がもっと普及すれば、高齢者にもご飯(の成分)が受け入れられるようになるかもしれない。



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