【更新】環境関連のキーワード・認知度ナンバーワンは「エコポイント」、ではなくて……

2009/07/05 10:52

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疑問イメージマクロミルは2009年7月2日、環境意識に関する調査の結果を発表した。それによると調査母体においては、環境に関連する用語でもっとも「内容までよく知っている」人が多かったのは「クール・ビズ」でほぼ4人に3人の人の割合だった。昨今話題に登っている「エコポイント」は4割足らずで、言葉としては知っていても内容まで熟知している人はさほど多くないことが分かる(【発表リリース】)。



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今調査は2009年5月14日から15日までの間にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1032人。男女比は1対1で年齢階層比は20代・30代・40代・50歳以上で均等割当。

環境(保全)関連では実にさまざまなキーワードが用いられる。それらはテレビや新聞、広報誌、ネット上のウェブやメルマガなどで何度と無く登場し、単に見聞きするだけでなくさらに自ら調べることで、その内容を確認している人も少なくないだろう。それではそれらについて、「内容までよく知っている」「聞いたことがある程度」「知らない」の3つの選択肢で質問し、もっとも多く「内容までよく知っている」の回答を得られたのはどのキーワードだったのだろうか。

環境に関するキーワードで「内容までよく知っている」もの(上位10位)
環境に関するキーワードで「内容までよく知っている」もの(上位10位)

【「クーラー28度」の根拠はどこに?】などにもあるように、「クール・ビズ」はエアコンの調整温度をはじめ様々な生活様式に大きな影響を与えている。設定直後はさまざまな反論(例えば【「クールビズでは子どもに格好つかないからダメ」西岡議運委員長が国会内でのクールビズ中止提案】など)もあったが、最近では浸透しつつあるようだ。同様に冬場で暖房を調整する・寒さを厚着で対処するなどの「ウォーム・ビズ」も認知・理解度が高い。

また「家電リサイクル法」は実生活に身近な法律であること、そして昨今の「電気用品安全法」「PSEマーク」の行政側の不手際によるごたごた(【電気用品安全法(PSE法)、事実上の中古品販売容認へ方針転換】)などで多くの人が内容まで知るところとなったようだ。

それに対して、現在申請受付中の[エコポイント]は38.9%。ちまたで騒がれていて耳にしたことはあるものの、中身までは知らない人が多数に及んでいることが分かる。要は「環境対策となるような家電商品などを購入して、それを証明するものを提示すれば、色々なものと交換できるポイントがもらえるよ」という制度で、景気対策の一環という側面も持ち合わせている。いわばエコカー導入の際の減税措置のようなものだ。うまく使いこなせば、色々お得な面も多いのだが、詳細まで知っている人は多くない。

やはり環境関連といえども、「身近にあるもの」で「実践できやすいもの」、そして「簡単に理屈が把握できるもの」(例えば「クール・ビズ」は一言でなら「暑いから脱ぐ」、あるいは「もったいないからエアコンの温度を下げすぎない」で済む)でないと、内容まで浸透するのは難しいようだ。



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