メルマガの登録平均11本、そのうち読むのは大体半分
2009/06/30 05:16
マイボイスコムが2009年6月22日に発表した「メールマガジンの利用に関する調査結果」によると、調査母体においてメールマガジンを1本でも登録している人は全体の93.6%に達していることが分かった。最多階層は「2-5本」の25.0%で、「20本以上」がそれに続く23.3%を占めている。一方で実際に中身まで読んでいる数は「2-5本」の層が過半数を占めており、少なからぬメルマガ(メールマガジン)が「登録・受信はしているが中身すら見られていない」ことが分かる(【発表リリース】)。
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今調査は2009年6月1日から5日の間にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万4939人。男女比は46対54で、年齢階層比は30代37%、40代29%、50歳以上18%など。
定期的に特定多数に対してメールを配信することで、メールを雑誌のような媒体として扱う「メールマガジン」。インターネット普及の初期からプッシュ型情報配信手段の一つとして多用され、ウェブサイト上の表現能力の進歩やRSSの普及、さらにはTwitterをはじめとするさまざまなインターネットにおける新しい伝達手段が登場しても、メルマガは依然として多くの人に用いられている「情報配信手段」に他ならない。「一人(あるいは特定少数)から特定多数への一方的な情報展開」という観点ではテレビやラジオなどの旧来メディアにスタイルが似ているが、新メディアであるインターネット上を媒介とするという、両方の性質を持ち合わせるものとしても興味深い性質を持っている。
現時点で登録しているメールマガジンの数はどれくらいだろうか。いざ振り返ると案外多いもので、「20本以上」の人が23.3%と、「2-5本」の人とほぼ同じ割合を占めた。
メールマガジンの登録数
いつものように各層の中央値と取得割合を乗して算出した平均値は10.9本。大体平均で一人11本のメルマガを登録している計算になる。自分が把握している本数としては、納得の行く数ではないだろうか。
しかし平均11本のメルマガに登録していても、それらをすべてスミからスミまでくまなく読んでいる人はあまりいない。実際、「開封して中身を読むメルマガの数」を尋ねると、「2-5本」の層が過半数の52.3%を占める。
中身まで読んでいるメールマガジンの数
半数近くは「受信するけど読まない」
登録数と中身まで読まれる数を併記したグラフがこちら。
メルマガの登録数と中身まで読んでいる数
登録数が比較的各区分に散らばっているのに対し、実際に読まれる数は「2-5本」「6-9本」に固まっているのが分かる。
別項目の設問「メルマガ登録・受信のきっかけ」に目を通すと「会員登録に必要」「ついでに登録」など、メルマガの購読そのものがしたくて登録したわけではない人が多数を占める。これらの人は基本的にメルマガの中身には興味が無いため、開封・購読率は極めて低いものと思われる。
逆にいえば、中身に興味を持って登録した人は購読率が高い。「開封率は平均56%」という結果は出たが、「仕方なく」「中身に興味があって」の双方を合わせた結果によるものなので、後者の開封率はもっと高いものと考えて良い。内容重視でメルマガを作成し、登録・配信の手立ても「会員登録に必要だから」「何かのついで」で無い人は、「せっかく書いても半数近くは読んでくれないのか……」と気落ちする必要はないので、ご安心あれ。
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