ストレスで もっとも出やすい その症状「イライラする」のと 「元気が無くなる」
2009/06/28 09:44
マイボイスコムが2009年6月22日に発表した「ストレスに関する調査結果」によると、調査母体においては、ストレスを感じた時に身体にもっとも多く生じる症状は「いらいらしやすくなる」であることが明らかになった。実に全体の6割以上の人が「いらいらしやすくなる」と答えている。個々の人がもっとも気になる症状もやはり「いらいらしやすくなる」であり、ストレスによる短気になりやすい状況が、大きな問題点として認識されていることが分かる(【発表リリース】)。
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今調査は2009年6月1日から5日の間にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万4878人。男女比は46対54で、年齢階層比は30代37%、40代29%、50歳以上18%など。
今調査母体においては、日頃ストレスを感じている人は75.9%に達している。適度な「ストレス」は緊迫感を高めて効率を良くし、成長にも役立つ要素となるが、必要以上のストレスは心身ともに負担を高めてしまい、マイナス要因が大きくなる。【「職場で強いストレスを感じる」15.6%、原因は職場の人間関係】や【会社勤めで一番の不安は「人間関係などによるストレス」】にもあるように、人生においてもっとも長い時間を過ごすであろう学校や職場における、人間関係を起因とするストレスがもっとも発生率が高く、今調査でも「職場や仕事上・学校での人間関係」に寄るストレスを感じているという回答が最多を示している。
それでは必要以上のストレスを感じた時、身体が発するシグナルとしてどのような症状が起きるだろうか。もっとも多かった回答は「いらいらしやすくなる」で6割強、次いで「気力がなくなる、元気がなくなる」で3割強という結果が出た。
ストレスを感じたときに身体に生じる症状(複数回答)
「いらいらしやすくなる」はあくまで心境的なものであり、直接身体の反応として現れるわけではない。第二位の「気力がなくなる、元気がなくなる」もまた同じで、ダイレクトな身体への反応としては第三位の「胃やおなかの調子が悪くなる」第四位の「眠れない・眠りが浅い」などが最上位という結果になる。
逆にいえば、「いらいらしやすくなる」「気力がなくなる、元気がなくなる」は「気のせいだろう」と勝手に解釈して「ストレスが大きすぎますよ、という心身の危険信号」を見逃してしまう可能性があるということだ。
それではそれらの症状の中で、「もっとも気になる」のはどれが該当するだろうか。やはりこちらでもトップは「いらいらしやすくなる」。3人に1人は「一番気になる」と答えている。
ストレスで身体に症状が生じる人で、それらの症状のうち、最も気になる症状
先の「発生する症状」と比べると、「胃やおなかの調子が悪くなる」が発生率では3位だったのに「気になる」では2位に上がっている。実際に胃痛などが発生すると、発生回数は少なくともどうしても気になってしまうというところだろうか。
症状の一覧を見ると、一つ一つは「ストレス」だけに起因するものではないことが分かる。例えば「いらいら」は女性の場合は「月のモノ」かもしれないし、カルシウム不足や空腹感からのものかもしれない。気力や元気の減退は睡眠不足や特定栄養素の不足、スランプの可能性もある。胃やおなかの調子が悪くなったからといってストレスにすぐ結びつけるのは危険で、食あたりの場合もありうる。何でも「ストレスだから」で片付けていると、もっと重要な原因を見落とすというリスクを生じる。
とはいえ、「ストレス」という起因一つでこれだけ多くの症状が発生しうるのもまた事実。ストレスの無い日常生活を過ごすのは無理なお話で、冒頭でも触れたように適度なストレスは必要不可欠でもある。「ストレスで起きる症状がイヤだから、できるだけストレスから逃れよう」ではなく、「ストレスと、そこから生じる症状はある程度仕方が無い。上手に付き合っていかなければ」という発想の転換が求められよう。
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