いやされる・楽しみ増える・会話増……「ペットを飼ってよかったこと」とは
2009/06/25 05:45
インターワイヤードが運営するネットリサーチのDIMSDRIVEは2009年6月23日、ペットに関する調査結果を発表した。それによると、ペットを飼っている人が「飼っていてよかった」と思うことの筆頭には「いやされる」が挙げられていることが分かった。ペットを飼っている人の8割以上がペットを飼うことによるいやし効果を認めている。上位には他に「楽しみが増える」「家族との会話が増えた」などが挙げられているが、「いやし」と比べれば半分以下の回答率でしかなく、いかに「いやし効果」が絶大であるかがわかる(【発表リリース】)。
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今調査は2009年3月11日から26日までの間にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万0501人。男女比は1対1で、年齢階層比は30代が33.8%、40代が30.6%、50代が14.7%など。
今調査母体では「現在ペットを飼っている」人は全体の35.1%だった。そこでその人たちに「ペットを飼っていてよかったこと」について複数回答で尋ねたところ、もっとも同意回答が多かったのは「いやされる」で83.4%に達した。
ペットを飼っていてよかったこと(複数回答)
現在ペットを飼っている人の8割以上が、ペットとの出会いで「いやし」(心身、特に精神的にくつろいだ状態になり、疲れや苦しみなどネガティブな心理状態を穏やかにしてくれるもの。和み)を感じている計算になる。実際に飼っているペットの種類では「犬」を筆頭に「猫」「金魚・コイ」「熱帯魚」「カメ」など多種多彩に及ぶが、それぞれ好きなペットの前には、「いやし」の効果に差などあるまい。
次いで「楽しみが増えた」「家族の会話が増えた・多い」などがあるが、直接的・間接的にせよ、これらの項目・利点も、突き詰めれば「いやし」につながることになる。「いやし」の項目がひときわ回答率が高いのも、効果自身が絶大なものであるのと共に、他の効用にも密接に結びつくからだろう。
「いやし」に類する項目以外のもの、例えば「子供の情操教育」「友達が増えるきっかけ」「防犯」「運動不足解消」「規則正しい生活」もそれなりに同意回答を集めている。しかし「いやし」に関する項目はいずれもそれらより上位についており、その他の項目は「いやし」群にはかなわない。やはりペットの最大の効用は「いやし」にあるようだ。
元ソースをたどると、「今ペットを飼っていない人で、今後飼いたいか」というペット飼育意向について尋ねているが、この回答では20代以上のすべての年齢層で「男性より女性の方が飼いたい人の割合が高い」結果が出ている。ペットを飼うことで得られる「いやし」効果と、女性の方が男性よりも強く持つといわれている母性本能、そして女性に強いペット飼育意向。これら3つの項目には、深いつながりがあるのかもしれない。具体的には「子供を養うのと同様にペットを飼い、それによって母性本能を充足させ、いやしの効用を得る」という流れだ。
特に中堅層以降の女性陣による、ペットへの愛情の込め方を見ると、その推測もあながち的外れではないかな、と思えてくるのだが、いかがだろうか。
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