【更新】コンビニの大衆薬の販売は 新規顧客を得るチャンスか!?

2009/06/23 05:03

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コンビニイメージ情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアなどは2009年6月22日、コンビニや家電量販店で大衆薬を購入できることになった状況に関する意識調査結果を発表した。それによると、大衆薬の販売について利用意向のある人は7割を超えていることが分かった。その割合は元々コンビニを利用する機会が多い人ほど高くなっているが、一方で元々コンビニにまったくいかない人でも3割近くの人が利用する可能性を示唆しており、大衆薬販売がコンビニの新たな集客機会となりうることを予見させている([発表リリース])。



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今調査は2009年6月2日から6月5日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員(携帯電話による個人認証を利用したもの)に対して行われたもので、有効回答数は553人。男女比は53.0対47.0で、年齢階層比は20代35.4%、30代33.6%、40代30.9%。

【風邪薬 使った時の症状で 「のどの痛み」が最多・最酷】などでも触れているように、本年6月1日に改正薬事法が施行され、登録販売者がいればコンビニや家電量販店などでも大衆薬(一般医薬品)を販売できるようになった。これらの店舗での大衆薬販売についてどう思うかを尋ねたところ、全体では約2割が利用したい、5割が利用してもよいと答えており、あわせて7割が利用意向を示していた。

コンビニ・家電量販店での大衆薬販売について
コンビニ・家電量販店での大衆薬販売について

元々コンビニを多用する人は8割が「コンビニで大衆薬を購入しても良い」と答えている。たまに行く人でも7割近くに達しており、大衆薬の販売が好意的・便利なものと受け止められていることが分かる。

興味深いのは「まったく行かない」層の回答で、当然「利用しない」がもっとも多いのだが、利用意向が3割近くに達していること。他の物品では行くつもりにならないが、大衆薬なら足を運んでも良い、というコンビニにしてみれば「新たな客の確保」につながる可能性を示している。元々コンビニに行かない人の数がきわめて少数なため、多少のぶれは想定できるが、この結果は無視できまい。

【「ドラッグストア」は「安い医薬品中心のコンビニ」!?】でも触れているが、コンビニでの大衆薬販売開始により、ドラッグストア・コンビニ、そして100円ショップの境界線はあいまいなものになりつつある。それぞれの業態の新規顧客の確保の可能性とあわせて考えると、各業態を大きく揺るがすテーマとなりうるだろう。



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