ほぼ無料で世界情勢とリスニングの勉強ができる方法
2009/06/24 04:40


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VOA(Voice of America) Special English
VOAはアメリカ政府が運営する国営の短波ラジオ放送局で、第二次大戦中のドイツ占領地域に向けた宣伝広報のためのラジオ放送がおおもと。今回取り上げる「VOA(Voice of America) Special English」はそのVOAの特別放送として実験的に1959年10月からはじめられたもの。「英語が母国語でない国に向けて、明瞭でシンプルな英語を使って放送を行い、英語による情報伝達と英語学習を手助けする」のが目的。
放送のコンセプトは3つ。「使用する単語は基本的な1500語(大部分はモノや動作、感情について説明する単語)」「熟語は使わず能動態を使った、短くてシンプルな構造の文章を用いる」「読むスピードは標準の2/3程度」。曜日毎にさまざまなジャンルのニュースについて、この3つのコンセプトを元に作成された文章が公式サイト上に掲載されると共に、MP3方式の音声ファイルで提供される(ストリーミング方式とダウンロード方式の2タイプ)。
利用者はダウンロードするなりストリーミングで配信される音声を視聴しながら、サイト上に掲載されているテキスト文に目を通し、生の英語に対するリスニング訓練ができる。しかも内容は英語の教科書などによくあるような「いかにも作られた、当たり前の日常生活的なお話、出来事」ではなく、「今起きている最新ニュース」であるため、世界情勢をも把握可能。興味も沸いてくるというもの。

オバマ米大統領が6月17日に発表した、金融規制改革構想に関するニュースも。
もちろん利用は無料で登録などは一切必要なし。インターネット・音声出力の機能を持つパソコンならば、誰もがリスニングを勉強するための英語音声と、その音声のテキストを手に入れるできることになる。最新ニュースの情報は逐次更新されるが、コラム的な記事・情報はバックナンバーとして収められ、後々まで視聴・閲覧もできるようデータベース化されている。
残念ながら日本語版は提供されていないため、「英語のリスニングとテキスト」を確認することはできても、その日本語訳を知る事はできない。しかし元々の文章が「1500語程度に限定された簡単な単語で、シンプルな文章構造」で構成されているため、ウェブサービスや専用ソフトで提供されている機械翻訳でも十分以上に意味を知ることができる(実はこれもポイントが高い。通常の新聞社系ニュースサイトの文面は色々と複雑な構造や単語を使っている場合が多く、機械翻訳では意味が分からない日本語が出力される場合が多々あるからだ)。
リスニングはライティングやリーディング以上に反復学習が求められる。日々生の英語に複数の体の器官を使って接することで、英語への慣れをつけさせることができる。さらにテキストを元に、読まれる英語をなぞるように自分自身も発音していけば、スピーキングの経験も得られることだろう。
(Special thanks to 【フリーFPの日々徒然】)
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