安価・流行・趣味趣向……ケータイ愛用者がネット通販で買うものの傾向
2009/06/15 07:31


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今調査は2009年5月27日から28日にかけて携帯電話経由で行われたもので、有効回答数は800人。男女比は1対1、年齢階層比は10代・20代・30代・40代で均等割当。
【モバイルショッピングは浸透中、ただし利用額はまだ少額】などにもあるように、モバイル(携帯電話)を活用したインターネット通信販売(ネット通販)は深く静かに浸透しつつある。今調査は携帯電話経由で行われているため、多少フィルタがかかっているものの、全体では半数近く、パソコンをメインに使う人でも4割強の人が、携帯電話経由でネット通販の経験があると回答している。

携帯電話でのネット通販利用の経験
【パソコンと携帯電話のネット利用時間、若年層・女性ほど「携帯の方が長い」傾向】で詳しくは説明しているが、パソコンよりも携帯電話を使ったインターネット利用時間が長い人の方が、当然ながら携帯電話でのネット通販利用経験率も高い。携帯電話経由・パソコン経由でしか購入できない商品をのぞけば、「どちらの利用をメインにしているか」≒「どちらでネット通販を利用するか」となりうるからだ。
それでは具体的に、どのような物品を携帯電話経由のネット通販で購入するのか。複数回答で尋ねたところ、もっとも多かったのは「DVDやCD」で実に4割以上。次いで「書籍」で34.6%にも及んでいる。回数は別として、携帯電話でネット通販をした経験のある人の2人に1人近くはDVDやCDを、3人に1人は書籍を購入したことがある計算になる。

携帯通販で購入したことがある商品(複数回答)
似たような調査は過去に複数の別機関が行っているが(上記の「モバイルショッピングは浸透中-」など)、やはり購入アイテムは冒頭で触れたように
・趣味趣向のための商品
・流行に深く係わり合いのある商品
の傾向が強い。これは【中高生のケータイ通販、代引・コンビニ決済がメインで平日の夜に多用】で触れているように、学生(や成人も含め)が帰宅後に携帯電話を利用している間に、ふと気になった商品があればすぐに「購入ボタン」を押して注文するパターンをはじめとして、「携帯電話で昨今の流行やニュースをチェックし、気になった商品は即時注文する」という購入性向によるものが多いことが容易に想像できる。
このような購入スタイルならば、購入回数も1回や2回に留まらず、「毎日のようにケータイでサイトを閲覧」「おっと、何か面白いものが流行ってる」「今なら買える……買ってみるかな」のパターンを繰り返すことは誰の目にも明らか。

携帯電話経由での商品購入回数
携帯電話をメインに利用している人で、携帯経由でネット通販を利用したことのある人のうち、実に6割強までが「5回以上購入経験あり」と回答している。日常茶飯事、とまでは言わないまでも、携帯電話でのネット通販利用が「日常生活における行動の選択肢」としてごく当たり前のように用意されていることが分かる。
パソコンと携帯電話それぞれを利用したインターネットへのアクセスの最大の違いは、「手の内にあるか否か」にある。パソコンがどうしても身構えてしまう(慣れもあるが)のに対し、携帯電話はいつでもどこでもアクセスできるし、言葉通り「ふところに忍び込んで」いることから、身近さ・気軽さはパソコンの比ではない。アクセスの際のハードルが違うのだから、自然に商品購入のハードルも携帯電話経由の方が低いことになる。
パソコンはパソコンなりの便利さ・安心感があるので、ネット通販利用のすべてが携帯電話にとって変わることは無い。しかし今後ますます携帯電話のメリット・特性が活かされ、利用者が増え、市場規模は拡大していくに違いない。
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