お年寄りの携帯電話利用率4割以上・「家族割引き」がポイントか
2009/06/13 16:20
gooリサーチは2009年6月11日、高齢者の携帯電話利用に関する調査結果を発表した。それによると、60歳以上の親を持つ45歳の人においては、その親が携帯電話を持っている割合は4割以上に達していることが明らかになった。また、親が持っている携帯電話のキャリア(提供企業)はいわゆる「家族割引き」を活用するために、同じキャリアである傾向が強いことも判明した(【発表リリース】)。
スポンサードリンク
今調査は2009年4月13日から15日までの間、インターネット経由で60歳以上の父母を持つ45歳以上の男女を対象に行われたもので、有効回答数は1677人。男女比は50.4対49.6、年齢階層比は40代が53.3%・50代が46.7%。
【高齢者のネットライフはパソコンオンリー】や【高齢者もケータイでネット世界にダイブする】にもあるように、高齢者は携帯電話を使ってインターネットへのアクセスはあまりしていない模様。それでは携帯電話の保有そのもの浸透はどれくらいなのだろうか。調査母体においては、父母とも4割強が「保有している」と回答した。
60歳以上の親の携帯電話の利用状況
携帯電話を使ったインターネット利用率は極めて低いものの、携帯電話の保有率そのものは4割とかなり高めであることがわかる。また、親子で同じキャリアの携帯電話を持つパターンが過半数を占めているのも特徴。これについては「親があわせた」が大半だが「子どもがあわせた」も足すと7割前後が意図的にあわせという統計データが出ている。
ではなぜキャリアをあわせたのか。同じ機種なら機能を説明しやすい、親子ペアの利用が嬉しいなどの理由もあるだろうが、もっとも大きな要因として考えられるのが、「家族間割引きサービス」の存在。
家族間割引きサービスの利用状況(父母が携帯電話を保有している人のみ限定)
家族間割引きサービスは「同一キャリアならば所定の手続きを行えば、家族間の通話やメールが無料、あるいは安くなる」というもの。当然、キャリアが違ってしまうとこの恩恵は受けられない。料金上で大きなお得感を得られるのが「キャリアあわせ」の要因のようだ。
家族間割引きを使っているのは
男性41.1%・女性51.9%。
「家族間割引き」が高齢者の携帯電話保有を促進する、大きな要素となったことは間違いないだろう。
スポンサードリンク