ストレスを軽減させるキーワード「人間関係」「給与や待遇」
2009/06/10 12:00


スポンサードリンク
今調査は2009年5月22日から24日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は794人。男女比は49.7対50.3で、年齢階層比は20代25.1%・30代24.9%・40代24.9%・50歳以上が25.1%。
仕事上・成長の上で欠かせないストレスはともかく、過度の・不必要なストレスは効率やモチベーションを下げるだけであり、忌むべき存在。職場においてそのようなストレスを少しでも減らすには、どのような環境が望ましいか。個々の従業員の立場から複数回答で選んでもらったところ、最上位には「人間関係がよいこと」がついた。

どのような環境であれば、あなたのストレスが軽減されると思いますか(上位7位)
【日頃ストレスを感じている人は78.9%、人間関係などが主原因】にあるように、日常のストレスの最大の発生場は職場、そして要因は人間関係。また【「職場で強いストレスを感じる」15.6%、原因は職場の人間関係】にもあるように、職場での人間関係がいかに強いストレスの発生要因であるかは、複数の調査で立証されている。逆に言えば、その部分が解消されるような環境なら、ストレスは軽減される。そう考えている人が多いのも当然の話。
また、第二位の「給与関係などの待遇面が良いこと」とあわせ、男性よりも女性の方がストレス解消に関する思いが強い。【ストレスを解消させるその方法 何はともあれまずは「寝る」こと】にもあるが女性はストレスに対してさまざまな解消法を身につけているようだ(もっとも同調査別項目にもあるが、ストレスを感じる度合いも女性の方が高い。女性のストレス解消手段が多いのは、ストレスを強く感じるからこそ、なのかもしれない)。
男女間では全般的に女性の方がストレス解消への手段が多く、要望が強いように見えるが、職業上の立ち位置による違いはあるのだろうか。これはこれで、大きな違いが見受けられる。

どのような環境であれば、あなたのストレスが解消されると思いますか(一部項目、職業上の立ち位置別)
全体でもっとも値の高かった「人間関係がよいこと」「給与関係などの待遇面が良いこと」は正社員などで高い値を示している。それに対し自分自身の力量が企業(あるいはグループ、個人事業体そのもの)を左右する自営業・自由業では、「自分の能力が活かされること」の値が非常に大きく、人間関係や給与は後回しの形となっている。
一方、派遣社員やフリーターなどは「自分の能力が発揮できること」ではあまりストレスの解消にはならず、むしろ「人間関係のよさ」や「給与などの待遇面」をひときわ強く求める傾向がある。これらの項目を果たすには、正社員の立場で継続して勤務するのが一番無難な手法なのだが、それがかないにくいのが派遣社員という立場。彼ら・彼女らの辛い心境がかいま見られよう。逆に考えれば、それが果たされ難いがため、派遣社員はストレスが溜まり易いのかもしれないが……。
スポンサードリンク
