仕事中一番元気が出る事は 達成感より「給与」のお話
2009/06/10 07:57
ネットマイルは2009年6月9日、仕事でのストレスに関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては「仕事の中で元気が出る、もっとも楽しいこと」として一番多くの同意を得られた回答は「給与をもらうこと」で2割強を占めていたことが明らかになった。仕事そのものに関する項目のトップ「仕事をやり遂げた達成感」よりも8ポイント高い値を示しており、言葉通り「現金な話」という結果となっている([発表リリース、PDF])。
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今調査は2009年5月22日から24日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は794人。男女比は49.7対50.3で、年齢階層比は20代25.1%・30代24.9%・40代24.9%・50歳以上が25.1%。
仕事のストレスは出来るならば仕事の中で解消しておきたいもの。そこで「仕事の中で元気がでる、もっとも楽しいこと」について尋ねたところ、一番多くの回答を得られたのは「給与をもらうこと」で24.6%・4人に1人という結果になった。
仕事の中で元気が出るもっとも楽しいこと
「仕事をやり遂げた達成感」「仕事の中で人から喜ばれる」などの項目と比べても「給与」がもっとも値が高く、特に女性が大きい傾向がある。給与は自分に対する評価を推し量る一番分かりやすい基準であると共に、自分自身が自由にコントロールできる「手段」を手に入れたことでもある。言い換えれば給与を受け取ることは「自分への評価の確認」「自由にできる手段の確保」という二面性を持っているわけだ。楽しくて元気が出て当然といえる。
女性は周囲とのつながりを
きっかけに元気が出る
「給与をもらうこと」がトップという、まさに言葉そのままに「ストレス解消は現金なお話」でしめてしまうのはやや心苦しいところもあるので、もう一つグラフを。元データの一部項目について、年齢階層別に区分したものが次の図。
仕事の中で元気が出るもっとも楽しいこと(一部項目、年齢階層別)
若年層は「給与をもらうこと」の割合が大きいが、歳を経るにつれてその割合は減少し、逆に歳を経ると「仕事をやり遂げた達成感」「仕事の中で人から喜ばれる」という仕事そのものの充実・充足が元気の源として選ばれるようになる。これは歳の経過と共に手取りが増えること、もらう回数そのものが積み重なり、給与を受け取ることへの新鮮味が薄れていくことはもちろんだが、それ以上に仕事を継続することで仕事そのものへの意義や楽しさを見出すようになったことが大きな要因として考えられよう。
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