「1日3時間以上」の高校生は2割! 携帯とのお付き合いの時間、年齢と共に増加傾向
2009/06/09 04:40
ベネッセは2009年5月21日、小中高校正のICT(情報・通信に関連する技術、Information and Communication Technology)に関する調査結果【子どものICT利用実態調査】を公開した。その調査結果によると、子どもの携帯電話の利用時間は学校の段階が上がるにつれて増加し、高校生では「1日3時間以上使う」とする層が2割を超えていることが明らかになった。学年が上がるにつれて携帯電話の保有率が上がるだけでなく、利用時間も増え、「より濃厚に携帯電話と付き合う」子どもの姿が見えてくる。
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今調査は2008年9月から11月にかけて行われたもので、調査対象は小学4年生から高校2年生まで、有効回答数は計1万0267人。調査方法は学校を通しての質問紙による自記式調査。
学校段階別に携帯電話を使う時間を尋ねたところ、小学生・中学生では「使わない」がもっとも多く、高校生では1日1時間の層が24.1%と最多階層の位置を占めていた。
携帯電話を使う時間(学校段階別)
ただしこの結果は「携帯電話を持っていない子ども」も対象にしている。保有していなければ「使わない」のは当たり前の話。同調査の別項目(【小中学生の携帯保有率は女の子の方が上、「家族と一緒のケータイだよ」は数%程度】)とあわせて考えれば、
学年別携帯電話所有率(再録)
・中学生…… 〃 低学年で1割程度、高学年ではほぼゼロ
・高校生…… 〃 ほぼゼロ
という姿が見えてくる。小学生の4割、中学生の1割が「携帯電話を持っているのにほとんど使わない」のは、保護者から防犯目的で携帯電話を預けられ、普段は最低限の通話などの連絡のみに使用する、という使い方をしているからだと思われる(参考:【携帯への賛否両論・子どもに携帯を持たせる理由、持たせない理由】)。
いずれにせよ、小学から中学、高校と学年が上がり歳を経るにつれて、子どもの携帯電話の保有率が上がるだけでなく、利用時間も増加。携帯電話との関係をより深めていく様子があらためて確認できよう。
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