スーパーで買い物する時重視するポイントずばり「価格がお手ごろ」

2009/06/09 04:35

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安売りイメージマイボイスコムは2009年5月24日までに、大手スーパー(デパート)のブランドイメージに関する調査結果を発表した。それによると大手スーパーを利用する際にもっとも重要視されるポイントは「価格が手ごろ」であることが明らかになった。本来のスーパーやデパートが持つ長所「品揃えのジャンルのよさ」「品質の良さ」「併設施設の充実」などは二の次、三の次扱いされており、スーパーが現在抱えている問題が改めて確認できる(【発表リリース】)。



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今調査は2009年5月1日から5日の間にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万4980人。男女比は46対54で年齢階層比は30代35%・40代30%・50歳以上20%。

ジャスコやイトーヨーカドー、ダイエーや西友などのいわゆる大手スーパー(デパート)について、利用の際に重視する点を複数回答(3つまで)で答えてもらったところ、もっとも多い回答は「価格が手ごろ」で7割強にも達していた。

大手スーパーを利用する際に重視する点をお選びください(複数回答、3つまで)
大手スーパーを利用する際に重視する点をお選びください(複数回答、3つまで)

次点グループとしては「取扱商品のジャンルが幅広い」「自宅や職場からのアクセスが良い」で3割台、第三位グループとしては「大型駐車場がある」「商品の品質が良い」で2割台の賛意を得ている。

ご承知のように、大手スーパーにしてもデパートにしても、その特徴・長所は「品揃えの豊富さ」「品質やサービスの良質さ」「併設施設の充実さ」さらには「駐車場の整備状態が良い」などにあったはず。しかしそれらの項目はいずれも最重要視ポイントではなく、「価格が手ごろ」がもっとも注目される点となっている。本来他の業種に競り勝つはずの部分をお客は注目しておらず、店側としては第二、第三の長所として注力している点を、お客側はもっとも注目していることになる。

これは【2009年2月度のチェーンストアの売上高、前年同月比-5.4%】でも触れているのだが、ショッピングモールなどライバルの小売業者の台頭と、景気後退による消費者の消費性向の変化を受け、大手スーパーとお客との間に「需給のミスマッチ」が起きていることを意味する。スーパーにおいて安売りがしやすく、実際に安売り商品も目立つ食品部門がそれなりに堅調なのも、それを裏付ける証拠となる。

このミスマッチを突破するカギの一つとなりうるのが「PB(プライベートブランド)」だが、今調査結果を見る限り「PBが良い」という理由で大手スーパーを利用する人は1割強しかいない。このあたりに注目し、手を加えることで、スーパー・デパートの不調を突破するきっかけが得られる可能性はある。ローソンストア100のような「コンビニと類似の100円ショップ」、そして【セブン&アイも安売り業態に進出「ザ・プライス」1号店「ザ・プライス西新井店」を29日に開店】にもあるようなデパートっぽいディスカウントストアなど、各社が試行錯誤を繰り返しているのも、その流れだろう。

また、直前の記事で触れた「プライベートブランドを推し進めて、スーパーのナチュラルブランドに」という考え方もある。これは突き詰めれば【良品計画(7453)】が展開している「無印良品」のようなスタイルに行き着くのかもしれない。



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