スーパーのプライベートブランド、好まれているのはお菓子にパン、そして飲料
2009/06/09 04:30
マイボイスコムは2009年5月24日までに、大手スーパーのブランドイメージに関する調査結果を発表した。それによると大手スーパーのPB(プライベートブランド)で購入したことがあるものとしては「お菓子」がもっとも多いことが明らかになった。次いで「パン類」「飲料」など、食品系の商品が上位を占めている(【発表リリース】)。
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今調査は2009年5月1日から5日の間にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万4980人。男女比は46対54で年齢階層比は30代35%・40代30%・50歳以上20%。
【食費削減、品揃えの充実、品質向上……プライベートブランドを買う理由】などで説明しているが、プライベートブランド(PB)とは小売店業者やそのグループ、複数の業者による販売組織体がメーカーと共同で開発、小売店自身のブランド名をつけて発売する商品(食品が有名だが食品だけではない)。基本的にはその小売店業者の関連店舗でしか購入できない。対してナショナルブランド(NB)はメーカー自身が開発し、どこでも手に入る商品。誰もが知ってる大企業の製品が代表的。
大手スーパーを利用したことがある調査母体の91.8%の人に、そのスーパーで購入したことがあるプライベートブランドを複数回答で挙げてもらったところ、もっとも多いのは「お菓子」で46.7%の人が購入していた。
そのスーパーの「PB商品」で、あなたが購入したことがあるものをお選び下さい
元々PBは「生活に身近な商品」「何度でも頻繁に購入する商品」を対象に開発される場合が多く、必然的に食品関連のものが多数展開されることになる。結果として購入されるPBも食品系が多くなるのは仕方の無い話だが、グラフを見る限り、上位のほぼすべてを食品系が独占している。
意外なのは「レトルト食品」「冷凍食品」、そして「袋めん・カップめん」などの主食商品を差し置いて、間食用の「お菓子」がトップについていること。【プライベートブランドは安くて気軽だけど……美味しい?】によれば、プライベートブランドには「気軽で親しみやすい」というイメージが強いことから、まさに言葉通り「スナック感覚で」プライベートブランド商品を購入しているのかもしれない。
【チェーンストアの月次売上レポート】を読む限りでは、唯一売上の下落を留めているのは「食料品部門」。デパートや大手スーパーにおける地下の食品売り場がこの部門を支えているという話だが、今調査結果を見る限り、その中でも特にプライベートブランドが決め手なのかもしれない。
あるいは食品以外の住関品や衣料品でも「プライベートブランド」という顧客にとって魅力あるアイテムを展開し、「プライベートブランド」を個々のデパート・スーパーの「ナチュラルブランド」にまで押し上げることが、不調著しいスーパーを活性化するカギの一つともなり得よう。
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