携帯の使用料金誰が持つ? 親が大半 高校バイトで
2009/06/05 04:45


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今調査は2008年9月から11月にかけて行われたもので、調査対象は小学4年生から高校2年生まで、有効回答数は計1万0267人。調査方法は学校を通しての質問紙による自記式調査。なお今回の調査結果項目は「自分専用・家族と一緒に使う携帯電話を持っている」人のみを対象とし、小学生は対象外となっている。
まず学校段階別で、使用している携帯電話の料金支払い者を訪ねたところ、中学生では92.7%、高校生でも85.1%が「全額親持ち」と回答している。「一部自分持ち」「全部自分持ち」は少数派。確固たる収入源を持たない中高生では仕方ないのかもしれない。

携帯電話の料金支払者(学校段階別)
【中学生・高校生のおこづかい額】によると、中学生のおこづかいは2000円台、高校生でも5000-6000円台という結果が出ている。こづかいの使い道は携帯電話の使用料金に限らないので、この額では料金を負担するのは難しいかもしれない。
しかしそのような中でも、歳を経るにつれて少しずつ自己負担の割合が増加している様子も確認できる。

携帯電話料金の支払者(学年別)
さらにこれを、高校生に限定してアルバイトをしているか・していないかで区分して振り分けると、特異な結果が見て取れる。アルバイトをしている高校生においては、完全親負担額の割合は5割程度にまで下がり、完全自己負担の割合が24.7%にまで跳ね上がる。

携帯電話の料金支払者(高校生/アルバイトの有無別)
一部負担もあわせるとアルバイトをしている高校生の実に4割強が、携帯電話の料金を自分で負担している計算になる。
携帯電話の利用料金をどの程度子ども自身が負担するかについては、親子間の取り決めや親の教育方針、家計の事情、さらには子どもからの要請・提案など、さまざまな要素が影響するので、杓子定規に今回の結果から状況を把握することは難しい。例えば「アルバイトをしている高校生の方が、していない高校生よりも自己負担率が高い」という結果を見ても、
・携帯電話の料金を負担するためにアルバイトをしている(単純な目的として)
・携帯電話の使用についてとやかく親に言われたくないので、料金を自分で負担するためにアルバイトをしている(間接的な目的として)
などのパターンが考えられる。とはいえ、携帯電話の利用動向は持ち主の趣味趣向・行動パターンを反映しやすいものでもあることを考えると、「親にあまりうるさく言われたくないから……」という心理から、高校生が料金を自分でまかなうべく努力をする様子は容易に想像ができよう。
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