アメリカの携帯電話における各機能の利用度
2009/06/03 17:45


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このデータは財務監査やリスク管理、各種コンサルティングを行うDeloitteが行った調査結果を数字化したもので、「ひんぱんに使った」「時折使った」値を合計したもの。全体ではデジカメ機能がもっともよく使われており、それにテキストメッセージ(SMS・ショートメッセージサービス)が続く。

アメリカにおける携帯電話利用者の機能別利用率(2008年9月-10月)
「テキストメッセージ」と「電子メール」が別項目化されているが、日本ではさほどなじみがないかもしれない。短文を送るという点では電子メールと同じだが、日本では
・受信は無料(一部有料の場合もある)
・使えない機種がある
・(現時点では)キャリアが違う相手には送信できない
などの特徴がある。送信できるメッセージ量が少ない(FOMAの場合全角70文字まで)、柔軟性に欠けるなどの理由から、電子メールの普及と共にあまり使われなくなったのが実状。
ところがこのデータを見る限り、アメリカではひんぱんに「テキストメッセージ」が使われていることが分かる。一方、音楽プレイヤーとしての使用はさほど高くないようだ。
これを年齢階層別に区分したのが次の図。

アメリカにおける携帯電話利用者の機能別利用率(2008年9月-10月)(年齢階層別)
若年層ほど携帯電話を多種多様に使いこなすのはどこの国でも同じようだが、特にインタラクティブ系の機能において、25歳以下の若年層の利用率が他の年齢層と比べて高めなのが分かる。

【「メールの返事がこないと不安」子どもの携帯依存傾向】などにもあるように、日本では若年層において携帯電話のメール機能がもっとも使われ、日常生活に浸透する様相を見せている。一方でアメリカでは、本体機能そのものとしてはデジタルカメラ、他人との意思疎通を図るツールとしてはテキストメッセージがもっともよく使われているようだ。
そして利用する機能は別であるものの、「携帯電話を使い、おしゃべりのように他人と意思疎通を図る」という点では日本もアメリカもさほど違いはないようにも見える。
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